この「六花の森」は帯広に本社を置く菓子製造会社「六花亭」が2007年にオープンした施設。小川が流れ、花が咲く10ヘクタールに及ぶ敷地内には、お土産の定番「マルセイバターサンド」の工場があり、どこからともなく甘いバター菓子の香りが漂う。ところどころにある美術館などの建物やアートは、静かに森と調和し、十勝六花と呼ばれる6種の花々をはじめ、森に植えられた草花たちは日々育ち続けている。
「森の“完成”は永遠にないと聞きました。そもそも何百年先も生き続ける森を想定するというのがすごい。地域にねざす場所を作るって、そういうことなのかと思います」