アレンジの幅が広がる、韓国の豆・ごま・海藻使い。
豆、ごま、海藻は韓国でもなじみの食材。薬膳ベースの韓国料理が人気のコウ静子さんに使い方を教わった。
撮影・柳原久子 文・小沢緑子
「韓国の家庭料理も、豆、ごま、海藻をよく使いますよ。たとえば、豆なら白米や雑穀と混ぜて炊いたり、から炒りしてしょうゆなどであえる常備菜にしたり」と、料理家のコウ静子さん。
ごまは、韓国料理に欠かせないナムルや各家庭で手作りする薬味調味料ヤンニョムジャンにも必ず使うという。
「海藻はわかめ、のりのほか、母(料理家の李映林(リ・エイリン)さん)の故郷の済州島ではホンダワラというひじきに似た海藻を使って郷土料理のスープを作ります」
そもそも韓国料理には、身近な食べ物を季節や体調によってさまざまに組み合わせ、日々の健康や美容を維持する“薬食同源”という考え方がある。
「身体を構成する五臓のひとつに健康や若々しさを司る『腎』があり、そのバランスが崩れると体の不調だけでなく、美容面で肌や髪のつやが失われることも。腎の働きをよくするためには、黒豆、黒ごま、ひじき、のりなど“黒いもの”を食べるのがいいとされます」
そんな韓国薬膳をベースに、コウさんが考える韓国ならではの豆、ごま、海藻のおいしく体によい使い方を紹介します。
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