昨年84平方メートルのマンション住まいから68平方メートルの家を建てて転居したRinさん。住まいはサイズダウンしたが、むしろすっきり広々、開放感満点の住宅だ。
「娘が独立して夫婦2人だけの生活になったので、2DKのコンパクトな平屋を建てたんです。とにかく家事がラクで過ごしやすい家にしたくて、平屋にしました。ケアマネジャーという仕事柄、ご年配者のお宅をたくさん見てきましたが、家じゅうモノがあふれて、2階建ての家だと2階は物置きになりがちです。それは階段の上り下りが億劫になるからなんですよね」
また、借りていた駐車場がすこし離れていたため、車から大荷物を抱えてマンションに運ぶ負担も住み替えの要因になったという。
「一軒家なら車を家の前に着けられて、荷物を簡単に運び込めますからね。15〜20年後は免許を返納すると思うけれど、それまでは快適に暮らしたいし、その先のことはまた見直せばいいかなって。まだ気力、体力がある50代のうちに過ごしやすい住まいにしたくて、老前整理を意識しつつ、荷物を半分に減らして引っ越しました」
新居はマンション時代より2割ほど狭くなったが、廊下を作らず居室から居室へ移動する省スペースの間取りで、動線もスムーズ。2DKは夫婦2人暮らしにはちょうどよい広さになった。