くらし

コーディネーター・青木由香さんが選ぶ体にやさしい台湾の料理。野菜と滋味たっぷりで胃腸も心も安らぐ一皿。

美食、かつ医食同源の街で、食べたいのは体にやさしいメニュー。現地の食情報を日々更新するコーディネーターが選ぶ逸品とは?
  • 撮影・青木和義 コーディネート・青木由香

台湾在住のコーディネーターとして活躍する青木由香さん。現地の魅力をそれまでにない視点で伝える著書は、多くの新たな台湾ファンを生んだ。

もちろん食の知識も並ではない青木さんに、旅先での食べ疲れを防ぐような、癒やしのメニューを教わった。

「たっぷりの野菜を、台湾らしく食べられるメニューを中心に選びました。実は私自身、お肉があまり得意ではなく、プライベートでは野菜中心の食生活。最近では健康のためにお肉も食べるようにしていますが、そもそも野菜が好きなんです」

中でもおすすめは、えぐみが一切ないキャベツと活き活きとしたいんげん。

「おなじみの野菜と言わず、ぜひ(笑)。違った味わいに驚くと思います」

【東門駅】六品小館(リウピンシアオクアン)

【涼拌白菜芯】白菜の和え物(小)220元。「ピーナツ、唐辛子、香菜、干し海老の香りが、淡泊な白菜の持ち味を引き立てます。ピリッとしたにんにくもアクセントですが、私はよりさっぱり食べるために抜いてもらうことも」
【豆干牛肉絲】干し豆腐牛肉炒め(小)230元。極細に切られた干し豆腐は特注品。
【左公雞】400元。カスタード粉で味付けした鶏の甘辛揚げは女性に人気。
少人数での予約不可。ランチがおすすめ。「夜は20時前くらいが狙い目です」
【涼拌白菜芯】白菜の和え物(小)220元。「ピーナツ、唐辛子、香菜、干し海老の香りが、淡泊な白菜の持ち味を引き立てます。ピリッとしたにんにくもアクセントですが、私はよりさっぱり食べるために抜いてもらうことも」
【豆干牛肉絲】干し豆腐牛肉炒め(小)230元。極細に切られた干し豆腐は特注品。
【左公雞】400元。カスタード粉で味付けした鶏の甘辛揚げは女性に人気。
少人数での予約不可。ランチがおすすめ。「夜は20時前くらいが狙い目です」

細かな仕事が支える、上質な「家庭料理」。

台湾の野菜料理は火が通ったものが主流。生野菜ならではのフレッシュでシャキシャキとした食感が楽しめる、青木さんにとって貴重な一皿が白菜の和え物。

「とにかく仕事が細かい! 白菜の芯を薄くスライスしてから千切りにし、水にさらして……と下ごしらえが丁寧。口に入れたときのさわやかな噛み心地は格別です」

技が凝らされているのは店の料理全般に言えること。食材を細く薄く切るために毎日丹念に包丁を研いでいる、と店主が話すとおり、ポピュラーなメニューも一段上の仕上がりで食べられる名店だ。

台北市大安區金華街199巷3弄8號 TEL.02-2393-0104 営業時間:月~金曜11時30分~13時30分(土・日曜~14時)、17時30分~20時40分 無休

【中山國小駅】林家蔬菜羊肉爐 (リンジャーシューツァイヤンロウルゥ)

【菜心羊】鍋は2人前900元。
トッピングは別料金。しゃぶしゃぶや羊のおかずも多数。
台湾産の新鮮な羊肉を求めて地元客が集う。
【麻油麺線】ゴマ油やにんにく、スープなどで味付けした麺線(ミェンシェン・素麺に似た麺)。50元。「そのままでも、スープに入れるのもおすすめ」
【菜心羊】鍋は2人前900元。
トッピングは別料金。しゃぶしゃぶや羊のおかずも多数。
台湾産の新鮮な羊肉を求めて地元客が集う。
【麻油麺線】ゴマ油やにんにく、スープなどで味付けした麺線(ミェンシェン・素麺に似た麺)。50元。「そのままでも、スープに入れるのもおすすめ」

常に地元民で賑わう、羊好きのための店。

「ここの羊のスープは一切、雑味がない。お肉は苦手な私ですが、クコの実やショウガが効いた滋養のあるスープが大好き。具はたっぷりの季節野菜です」

透明なスープには羊の風味がしっかりあるのに、臭みはゼロ。その秘密は意外にも煮込まないこと。

「その日処理した羊の骨と肉、野菜や貝の出汁で作る」(店主)というスープは、脂ひとつ浮いていない澄みっぷり。様々な部位が入った羊の肉も、味、食感のバリエーション豊かで羊好きにはたまらないはず。そのままでも、特製の甘辛タレにつけても美味。

台北市中山區吉林路327號 TEL:02-2592-5174 営業時間:16時~25時 無休

【忠孝新生駅】濟南鮮湯包 (ジーナンシェンタンパオ)

【冬瓜蛤蠣湯】冬瓜と貝のスープ(小)180元。「初めて食べると薄味に驚くかも。貝から出る塩気と身の甘さが冬瓜に染み込んで、深い味です。ショウガの風味も欠かせません」
【絲瓜蝦仁包】ヘチマと海老の小籠包280元。
「やさしい甘味のスープがたっぷり。あっさり食べられます」
【破布子蒸高麗菜】台湾木の実とキャベツのせいろ蒸し220元。甘いキャベツを破布子という木の実の醤油漬けで調味。
【冬瓜蛤蠣湯】冬瓜と貝のスープ(小)180元。「初めて食べると薄味に驚くかも。貝から出る塩気と身の甘さが冬瓜に染み込んで、深い味です。ショウガの風味も欠かせません」
【絲瓜蝦仁包】ヘチマと海老の小籠包280元。
「やさしい甘味のスープがたっぷり。あっさり食べられます」
【破布子蒸高麗菜】台湾木の実とキャベツのせいろ蒸し220元。甘いキャベツを破布子という木の実の醤油漬けで調味。

隠れた推しメニューは、貝のスープ。

胃に染みわたる滋味。貝の旨味で味わうスープも青木さんの好物。

「台湾ではレストランでも屋台でも見るメジャーな一品です。日本語メニューにアサリと書かれていたりしますが、むしろ小ぶりなハマグリ。さっと煮たてて貝が開き、身がぷくっとしたくらいが食べごろ。胃腸を休めたいときには熱々の貝スープが欠かせません」

このお店の特長は具の冬瓜。滑らかな舌触りがアクセント。青木さんおすすめの台湾キャベツの丸蒸し、店名物の小籠包も具をヘチマでオーダーすれば、体にとことんやさしい食事に。

台北市大安區濟南路三段20號 TEL.02-8773-7596 営業時間:11時20分~14時30分、17時~21時 無休 カード可 日本語メニューあり
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