【買ってよかったもの】北欧の田舎町で見つけた、ヴィンテージのロールストランドのカップ&ソーサー。
写真・文 クロワッサンオンライン
こんなに小さくて繊細なカップでコーヒーを飲む日が来るなんて、ちょっと前までの私は想像もしておりませんでした。
食洗機でがんがん洗っても無問題、たっぷり入ってガバガバ飲める巨大なマグカップにコーヒーをなみなみ注ぎ、デスクにどんと置くやひたすらキーボードを叩き続ける……そんな、繊細とは程遠い日常にまったく似合わない可憐なテーブルウェア。こういうものを買う気にさせてくれるから、旅の高揚感ってすごいなと思います。
私がこのカップに出会ったのは、フィンランド南岸部にあるタンミサーリという小さな田舎町。首都ヘルシンキから電車で1時間半ほどの場所にあり、日本でも個展が開かれたことがあるフィンランドを代表する女性画家、ヘレン・シャルフベックゆかりの地でもあります。
訪れた日はちょうど週末とあって、ご近所の人たちが自宅にある本やら食器やら、ジャムやはちみつやら、野菜や果物などを並べた、小さな蚤の市を開催していました。
冷やかしてみると、さすがは田舎町。なんでも高くて手が出ない印象のフィンランドなのに、とってもお手頃価格。こちらのカップ&ソーサーはなんと3セットで5ユーロ(約620円)!
しかも、一緒に行った友達が「これ、ロールストランドですよ、スウェーデン王室御用達の!」と耳打ち。店番の奥さんに話を聞くと、60年代のデザインで、今はもう売っていないタイプなんだそう……わああ、買う!(即決)
フィンランドに入ってからはじめてゆるんだ私の財布の紐。とっても良い買い物ができました。
ちなみになぜフィンランドの田舎町にスウェーデンのうつわがたくさん並んでいたかというと、ここタンミサーリは、スウェーデン系の人々が8割を占める町だから。「タンミサーリ」という地名は、スウェーデン語で「エケナス」と呼ぶことも多いようです。西側に行けば行くほどこういう町が増え、両国のいろいろあった歴史を感じます。
眺めているとあの素朴な田舎町の風景が目に浮かび、またどこかに旅したくなるヴィンテージのロールストランドの食器。そんな効能(?)も含めて、お気に入りの食器のひとつになりました。(クロワッサンオンライン のぐぽん)
のぐぽん
『クロワッサン オンライン』ディレクター。戦国武将から昭和の名建築まで、ちょっと昔のものにときめきがち。痩せようと思って始めた筋トレなのになんだかガッチリ体型になってきたような…というのが最近の悩み。インターネットと連ドラと猫と旅行が大好きです。
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