松田美智子さんに学ぶ、煮きりみりんの作り方と4つのアレンジレシピ。
手持ちのものにひと手間加えておくだけで、我が家の味に“育つ”調味料。冷蔵庫にこれらがあると、定番料理もより手早く、おいしくできます。
撮影・荒木大甫 文・板倉ミキコ
【煮きりみりん】あらかじめ煮詰めておけば、即座に料理に応用できる。
みりんを半量まで煮詰めてアルコールを飛ばしておけば、酢の物や和え物にサッと使えて便利。糖度が倍に上がっているので、ひと垂らしで味も決まる。
【材料】
本みりん720ml(松田さんは白扇酒造のものを使用)
【作り方】
みりんを半量に煮詰める。冷蔵庫で保存し、糖分が固まったら溶かして使う。
《厚揚げの含め煮》ハフハフと頰張りたい、滋味深い厚揚げ。
煮きりみりんを使うと、煮物が艶やかに仕上がる。醤油を加えることで濃厚さも増し、シンプルな厚揚げを味わい深くいただける。
【材料】
厚揚げ1枚、生姜千切り大さじ1、出汁1・1/2カップ、煮きりみりん大さじ2、醤油大さじ1
【作り方】
1. 油抜きした厚揚げを6等分して鍋に並べ、生姜を入れて出汁を張る。
2. 鍋を中火で煮立て、煮きりみりんを加えて5分ほどしたら醤油を入れ、火を止める。煮汁とともに盛り付けて。
《蕪の蒸し煮》蕪の白さと形を存分に生かした煮物。
醤油の色に染まらず、蕪の美しい白さは保ったまま、上品な甘みがつくのが煮きりみりんのよさ。干しエビの旨みも染み込ませて。
【材料】
蕪4個、A[出汁1カップ、酒大さじ2、煮きりみりん大さじ2]、干しエビ大さじ1
【作り方】
1. 蕪は茎2cmを残し、皮を繊維に沿って放射状に剥く。
2. 小鍋にAを合わせ入れ、干しエビを加えて煮立てたら蕪を並べ、中火で蓋をして5分煮る。火を止め、3分蒸らして盛り付ける。
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