くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】覇気のない高校生の息子との接し方がわかりません。

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載がついにスタート! 今回は高校生の息子との接し方に悩む母からの相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>

高校生の息子、とにかく覇気がありません。
部活をするでもなく、これといった趣味もなく、かといって勉強ができるわけでもなく。そろそろ進路を決めるころですが、文系なのか理系なのかも決められず、とりあえず受験科目の少ないところにするわ、と一言。何も活躍する人間になれとは言いませんが、もうちょっと毎日楽しそうに過ごしてくれればいいなと思うのは親の我儘でしょうか。

思えば息子から覇気が消えたのは小学校中学年のころ。先日、息子から、実はその時のクラスが学級崩壊をしていたということを告白されました。先生が暴走し、生徒はボイコット、揚げ句その先生は休職……という状態だったそうです。息子曰く、当時率先してボイコットしていた女子児童たちが、先生が復職してきた日に「わー、先生~、よかった~」などと歓迎していたことにも不信感を持ったとのこと。この経験が息子の今に影響を与えているのでしょうか。

何を聞きたいのかわからなくなりましたが、山田さんがもし今の息子だったら、親にはどうしてほしいですか?(紀州のドンちゃん/女性/アラフィフ会社員)

山田ルイ53世さんの回答

そもそも、覇気がないのは問題でしょうか。
自分が小中学校に通っていた頃を思い返すと、活発で何事にも積極的な子供というのは、精々、クラスに2、3人。
ほとんどの生徒は、シャイで、大人しく、引っ込み思案だった気がします。
ましてや、息子さんは高校生。
親の前で、テンション高く振る舞うのは、一番恥ずかしい年頃です。
お母様の前で、
「イエエエ――――イ!」
なと叫び出し、
「俺は理系でいく!そこでてっぺんを取る!!」
などと宣言する、そんな覇気を纏っているのは、少年ジャンプの主人公か、空前絶後のピン芸人だけです。
学級崩壊に端を発する、小学校時代の一連の出来事が、彼の覇気の無さに関係しているのか……それは分かりませんが、"不信感"というレベルの高い感情を早々に学べたことがもたらすのは、決して悪影響だけではないように思います。
大体、今日日、スマホを覗くだけで、もっとエゲツナイことを目に耳にしてしまうわけですから、気にしてもキリがない。
ご自分が良かれと思ったことを言ってあげる、してあげる……親はそれだけで良いし、それしかできない。
生意気ですが如何でしょうか。

山田ルイ53世●お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当。本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、近著に『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)。
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