日本美術展史上、最大の「フェルメール展」を東京・大阪で開催。
10月5日(金)より上野の森美術館で開催中の『フェルメール展』。17世紀オランダ黄金時代を代表する画家、ヨハネス・フェルメール(1632~1675)が遺した現存作わずか35点(作品数は諸説あり)のうち、9点が東京にやってくる(大阪は6点)とあって、連日大盛況だ。
フェルメール人気のひとつが、独特な光の質感。「光の魔術師」と称され、ミステリアスな緊張感をたたえた静謐な空間、光の粒子までをも捉えた独特な質感を特徴とし 、美しく洗練された作品を残す。
また人々の日常を題材とする身近でコンパクトな風俗画から、当時のオランダの生活事情が読み取れる。
日本でフェルメール人気が高まったのは2000年代から。フェルメールをメインとする展覧会が開催され、2008年に東京都美術館で開催された「フェルメール展」では当時史上最多の7点を展示し、入場者数は93万人を記録した。
今回の東京展で展示されるのは、全部で9点。
代表作と称される『牛乳を注ぐ女』のほか、日本初公開の『ワイングラス』、『赤い帽子の娘』(10月5日~12月20日まで展示)、『取り待ち女』(2019年1月9日〜2月3日まで展示)など、キャリアのほぼ全段階から選ばれた。そして今回の目玉である、フェルメール・ルームに全作品が展示されることも大きな話題に。
本展はフェルメールだけでなく、ハブリエル・メツーらオランダ同時代の作家作品も合わせて約50点を展示。17世紀オランダ絵画の名作を堪能することができる。
展覧会ナビゲーターを女優の石原さとみさんが担当。音声ガイドは来場者全員に無料で貸与され、フェルメール作品の理解が深まりそうだ。
また、東京展では、日時指定入場制を導入。長時間待たず、大混雑を避け快適に作品を鑑賞できるような配慮もされている。
クロワッサン983号では、フェルメール展の楽しみ方を徹底解説。展覧会に行かれた方もこれからの方も、一読してから足を運んでみてはいかがだろうか。
フェルメール展
◎東京展
会期:~2019年2月3日(日)
会場:上野の森美術館(東京都台東区上野公園1-2)
開館時間:9:30~20:30 ※入場は閉館の30分前まで ※会館・閉館時間が異なる日あり
休館日:12月13日(木)
前売日時指定券料金:一般 ¥2,500/大学・高校生 ¥1,800/中学・小学生 ¥1,000
チケット購入方法:
〈インターネット〉
フジテレビダイレクト:http://fujitvdirect.jp/vermeer/
チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/vermeer/
〈電話〉
オペレーター対応 インフォメーションダイヤル:tel. 0570-008-035
自動音声対応(チケットぴあ):tel. 0570-02-9999(Pコード561-549)
〈店舗〉
セブン-イレブン:http://www.sej.co.jp/shop
チケットぴあ:http://pia.jp/shoplist
問い合わせ先:インフォメーションダイヤル 0570-008-035
公式サイト:www.vermeer.jp/
◎大阪展
会期:2019年2月16日(土)̶〜5月12日(日)
休館日:月曜日
開館時間:9:30〜17:00
会場:大阪市立美術館 (大阪市天王寺区茶臼山町 1-82)
観覧料:一般 ¥1,800/大学・高校生 ¥1,500/中学以下無料(前売および20名以上の団体料金は200円引き)
問合せ:大阪市総合コールセンターなにわコール 06-4301-7285
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