くらし

節約上手の家計管理は、1週間単位って本当ですか?

  • 撮影・岩本慶三(藤川さん) 文・生島典子

自作の貯金簿で貯めサイクルに入った、家計管理の達人!

hanaさんは、オリジナルの貯金簿が特徴的。貯金簿の効果で年間貯蓄額が年々上がっている。
「家計簿は、お金を使った経過を見ていくので、自分に罰を与える感覚になりますが、貯金簿は貯まっていくお金を見ていくので、やる気が上がります。hanaさんは、自分で考案した“貯金簿”で、モチベーションを上げながら結果を出しています。完全に貯めるサイクルに入っていますね。次のステップは、何のために貯めるのか、目標と目標額を書くと励みになるでしょう。すでに家計管理の達人ですね」

買い物をするのも、近くの4つのスーパーのチラシをチラシアプリで見比べて、その日にメインになる肉や魚が安いところに行くという。
「こういう人は、最も効率的に食材を買い集める技術がある人。牛乳はドラッグストア、缶詰は火曜日に○○スーパーと、買い物のルールやルートなどの仕組みが確立されていると思います。このくらいまで節約センスのある人は、買い物に子どもを連れて行かないでしょうね。子ども連れだとはしごをするのも大変だし、じっくり検討できないし、余計なものを買わされますからね。家族を連れて行かないことも節約には大事なことです」

hanaさんの予算立て表や貯金簿などについて、詳しく知りたい人は、「ずぼら節約主婦.COM」( https://zuborasyuhu.com/ )、書籍『ずぼら主婦でもお金が貯まる!hana式袋分けファイル家計簿』(カンゼン)をチェックしてみよう。

【ケース1 hanaさんの場合】 1週間管理で4年連続貯蓄額がアップ! 今や年間貯蓄額が193万円に。

hana(はな)●30代前半。個人事業主、コラムライター。夫と6歳(女の子)、4歳(男の子)、2歳(女の子)の5人家族。

流動費は月に12万円と決めて、予算立て表と貯金簿で家計を管理しているhanaさん。1週間の生活費の予算を1万円×4週+5,000円(5週目)とし、この部分を1週間単位で管理。残りをイベント・お祝い、保険料、税金、町内会費、子ども用、美容費などに予算化して、ファイルで袋分け。必要になったときに、そこから払う。
1週間の生活費が予算内で収まればOKなので、家計簿とレシートが不要になった。今は1カ月に5分程度、貯金簿に口座の残高を書くだけで終了。
「節約しなきゃという強迫観念がなくなり、安心してお金が使えるようになりました」
年間貯蓄額が、1年目53万円、2年目62万円、3年目172万円、4年目193万円と増え、効果はバッチリ。

1回分の食費の予算3,000円で買ったもの。3日分を目安に、1週間に2回買い物に行く。

クリアファイルで袋分け管理。

1. 1週間の生活費1万円×4週+5,000円(5週目)、4万5000円をクリアファイルに分ける。ほかの費用の積み立て分も袋分け。
2. 週のはじめに生活費1万円を財布に入れる。生活費には、食費、日用品費、ガソリン代などが含まれる。
3. 1週間たったら財布をリセット。余った小銭はファイルに戻し、次週足りなければ使ってもOK。

貯めるモチベーションを上げる「貯金簿」。

毎月、月末の口座の残高を記入していくと、現在の貯蓄残高が把握できる。グラフ化すると、貯める意欲を上げる効果が。記入する時間は、月に1回5分程度。家計簿よりかんたんで有効。
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