多種類の花を合わせるアレンジも、ポイントはまとめすぎないこと。山や野にある姿を大切にして作るとセンスの良さが感じられるものに。
「上のアレンジなら青〜紫のグラデーションで作ると決め、同じ種類を1カ所に固めず、あえてランダムに配置。同系色で合わせる場合は1つ、濃い色を入れると締まります」
今回はギリアの濃い青紫で。一方、下のアレンジは同種類の花は固めて配置した。だが、双方ともどこにも面は作らず、高低や長短をつける。そのリズムが自然な感じを醸し出す。
「初心者は面を作りがちですが、きちっと揃った面は自然界ではあまりないはず。デコボコでも非対称でも充分きれいなアレンジに」
花がしおれたら摘んだ草花を足したり、ドライフラワーにしてもいいが、「落ちた花びらもそのままにして、変化自体も楽しんでほしい」と椿野さん。花は無限に与えてくれる。