つい余らせがちな三大酢といえば、黒酢、リンゴ酢、バルサミコ酢。それぞれ特徴を生かしてタレにアレンジしておけば、さっと1品に展開できる。
「まろやかな酸味と深いコクが特徴の黒酢は、香味野菜と合わせてごま油の風味を足すと、ドレッシングのように使えます。蒸し鶏や野菜にかけたり、スープに加えても、さっぱりとしてコクのある味わい」と、三原寛子さん。
フルーティなリンゴ酢は、昆布と麹、調味料を加えて、寝かせておくだけ。
「このタレはだしの旨みが効いていて、塩分は控えめ。昆布と麹の効果でほどよくとろみがついて、和食の味付けの仕上げに使うと最適です」
そして、ぶどうの果汁を長期間にわたって樽熟成させたバルサミコ酢は、カレー粉でちょっとスパイシーに。
「後から辛味を感じる、ウスターソースのような印象です。にんじんやレタスなどの生野菜にさっとかけてもいいし、炒め物に使えば甘みが増して、また違った風味で楽しめます」