近世から現代までのお土産を網羅した、どの世代も楽しめる企画展示『ニッポンおみやげ博物誌』が千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で開催中。
あまりにも身近すぎて、アカデミックな視点で語られることの少ない「おみやげ」を、日本唯一の国立の歴史博物館ならではの学術的なアプローチで秩序だてて紹介している、面白くてためになる展覧会です。
約1300点もの資料を、江戸時代の出版物を中心にした「アーリーモダンのおみやげ」、近代以降の国立公園や世界遺産に代表される格付けに注目した「観光地のブランド化とおみやげへの波及」、キャラクターグッズなどお土産のモチーフを紹介する「現代におけるおみやげの諸相」、旅の目的の変遷がわかる「旅の文化の多様化とおみやげの展開」、おみやげの意味やありかたを見つめなおす「おみやげからコレクションへ」の5つの章で展示。