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【お金だけに頼らない知恵】柳本あかねさんの快適な小さな住まいを拝見。

大切なものを優先し無駄なものを思い切りよく手放した、柳本あかねさんの快適な小さな住まいを拝見。

撮影・三東サイ 文・後藤真子

10畳の空間に、クイーンサイズのベッド、ソファ、直径160㎝の座卓と棚を置いている。しっかり使える家具を、数を絞って。
10畳の空間に、クイーンサイズのベッド、ソファ、直径160㎝の座卓と棚を置いている。しっかり使える家具を、数を絞って。

東京・飯田橋で小さなカフェ&バーを営む柳本あかねさんが夫と暮らす住まいは、都会の30平米のワンルームだ。

「ここの前は一軒家に住んでいたのですが、家の中に目の届かない場所があったり、持ち物全部を把握しきれていなかったりして、もっとすっきり暮らせないものかと気分的にモヤモヤしていました。引っ越しを機会に、気に入っている家具だけを置き必要なものだけを持つ暮らしをするなら何平米あったらいいだろう、と考えてみたところ、意外に30~40平米あればいけるのでは、と思い始めて(笑)」

好みやライフスタイルを改めて整理してみると、譲れないことの筆頭は便利な都心に住むことだった。そこで立地を最優先し、30~40平米を目安に好みの物件を探して、現在の住まいに行き着いた。

居室は10畳。大人が2人で住むには決して広くはない空間。しかし、「会社員の夫と私が平日仕事を終えて家に帰ったら、とにかくのんびりリラックスしたい。だから居心地のいいホテルみたいな家がいいなと」。
 結果、前の住まいから持ってきた家具は直径160㎝の座卓、ソファなど最小限。ベッドはセミシングルを2台合わせたクイーンサイズを選んだ。
「部屋が狭いからといって小さな家具を選ぶのは違うと思ったんです。ベッドならぐっすり眠れるもの、テーブルなら食事をするにも仕事をするにも2人がそれぞれのスペースを確保してのびのび使えるものをと考えました」

ベッドスペースと茶の間スペースは、パーテーションなどで空間を分断するのではなく、茶の間に置き畳を敷くことでゆるやかに区別している。座卓に合わせ、ソファの背も低い。床に近い目線で生活することで、天井が高く見え、空間が広く感じられるというメリットがある。

フローリングの一部に半畳タイプの置き畳を9枚並べてくつろぎスペースに。
フローリングの一部に半畳タイプの置き畳を9枚並べてくつろぎスペースに。

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