「でもそれは僕が英語を話すのに引っ込み思案でもの静かだったから、逆に“Cool!”って思われたんじゃないかと(笑)。そんな経験があったからこそ、その後はうまくしゃべれないからと躊躇するのはやめようと決意しましたね」
ソレイシィさんも本書内で絶賛する鈴木さんの柔軟な対応力は、そんな決意から生まれたのかもしれない。どう言うべきかわからなくても黙らずに知っている単語を駆使して言い換える、クレームを言うなら毅然とした態度できっぱりと。苦い体験からも学んできた。
「初一人旅のNYでは白タクに乗ってしまったり、マーケットでカモられたりもしましたし(笑)」
培われた英語力を維持する方法も本書では紹介されているが、おすすめは「あるテーマに対しての意見を、ひとりで英語で説明してみる。観念的な話になるから難しい、だからこそ勉強になります」。
言語という点では、大河ドラマ『西郷どん』での薩摩言葉も実は難しいという。