くらし

【コーヒーと和喫茶編】『クロワッサン』が見つけた、大人が愉しい、銀座とっておき。

『クロワッサン』編集部のあるマガジンハウスは、東銀座の歌舞伎座の裏にある。昨年40周年を迎えた創刊当初より、ずっとこの場所から発信している。編集部が、ちょっと一息いれたいときの珈琲の店と甘味処を、厳選して紹介します。
  • 撮影・岩本慶三 文・藤森陽子

[コーヒーと和喫茶]ゆったり静穏な時間が流れる、知る人ぞ知る名店へ。

《310.COFFEE》女性店主が淹れる香り高いネルドリップで、ほっと一息。

2016年2月オープン。席の奥に焙煎室が。棚にはウェッジウッドやヘレンド、アウガルテンなど名作カップが並ぶ。気になる器があればぜひリクエストを。

銀座7丁目の静かな通り沿いにあるコーヒー専門店。店主は『宮越屋珈琲』で経験を積んだ佐藤由希絵さん。店内の焙煎室で毎朝豆を焙煎し、1杯ずつ丁寧にネルドリップする。佐藤さんが蒐集した名窯のカップ&ソーサーで供されるのもうれしい。それでいて決して孤高の専門店でなく、理想はあくまで気安い喫茶店。自家製のケーキやカレー、ナポリタンまで楽しめる。これほど隅々まで店主の思いが行き届いた個人店舗は、銀座では希少だ。

310.COFFEE(サトウコーヒー)●銀座7-11-6 GINZA ISONOビル1階 TEL:03-6264-5585 営業時間:11時〜20時(土・日・祝〜19時) 不定休

左・ドリップ中の佐藤さん。気さくな接客も人気。 右・艶やかな味わいのブレンド900円。本日はヘレンドのカップで。自家製チーズケーキはセットで1,400円。

《HIGASHIYA GINZA》隅々まで美しい和の空間で、甘露な日本茶を味わう。

季節のお茶と和菓子セット1,900円。本日は玉露雁が音にフキノトウのブレンド(4月上旬まで)と、本わらび粉100%のわらび餅。茶は三煎まで。菓子は数種から選択。

日本の伝統的な食文化を現代の感性で表現する和菓子店。美しく端正な“日々の菓子”を販売するほか、奥の茶房では朝生菓子と約40種類もの日本茶がいただける。ことに柑橘やブドウなど旬の素材を合わせた〈季節のお茶〉は、目にも楽しいシリーズ。日本各地の職人とともに製作する漆やガラス、磁器といった独自の器使いも美しい。洗練された和の空間で、四季を愛でる豊かな時間を体感できる。

HIGASHIYA GINZA(ひがしやぎんざ)●銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル2階 TEL:03-3538-3240 営業時間:11時〜19時(茶房〜18時LO) 無休

2009年オープン。季節の菓子を販売する売店もある。
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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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