明治2年から続くパンの老舗、銀座にしかない『銀座木村家』では、9割ほどの商品をビルの7、8階で作り、昔ながらの製法を守り続けている。パンの味をチェックするのが日課という現社長の木村美貴子さんには、幼いころから銀座は地元との意識がある。紹介してくれたのは、大通りに面した文化を感じられる店ばかりだ。
「『銀座木村家』もある中央通りに並ぶ『銀座・伊東屋』は、3年前にリニューアルオープンしたとき、ビルの中に野菜工場を作ったんです。銀座で野菜を育てることができるなんて、驚きでした。営業時間内なら、誰でもガラス越しに見学できるようになっているのもうれしいですね」
ここで育てた野菜は、ビル内にあるカフェや1階のジュースバーで使ったり、販売することも。