くらし

【編集部こぼれ話】園芸を楽しむ場から、暮らしの場へ。2018年の庭事情。

フラワースタイリストの平井かずみさん、花生師の岡本典子さん、薬膳料理家のオオニシ恭子さん。
今回の特集では、たくさんの方のご自宅の庭を取材させていただきましたが、動き始めたのは、なんと1年前。

というのも、春夏秋冬、季節ごとの庭や、バラやアジサイなど、花の咲く時季の庭を撮りたかったため、何度も通わせていただいたのでした。
その分、庭への愛着はひとしお。勝手に自分の庭のような気持ちになって、「あ、ここのバラがやっと咲いてくれた」「土から顔を出す球根の新芽がかわいい!」なんて、小さな発見に心癒やされた1年でした。

ところで、実はこの特集、平井かずみさんが20年も前に『クロワッサン』でよくやっていた、「ガーデニング特集」の大ファンだったということから企画が実現したもの。古いバックナンバーを引っ張り出してみれば、イギリスにベルギー、オランダと、世界中にガーデニング取材に行っているではありませんか……! なんとバブリーないい時代! と、羨ましく思いつつ、中身をチェックすると、時代はイングリッシュガーデン全盛。花、花、花のカラフルで華やかな庭が目立ちます。

翻って2018年。花が全面的に主張するよりも、爽やかな緑の中に花が控えめに咲くような、より自然に近い庭が人気のようで、その違いが鮮明に。庭に求めるものも、手間や時間をかけて園芸を楽しむことよりも、ほっと一息つける暮らしの場としての役割に変化してきているのかもしれません。

忙しくても庭をきれいに保てる、そして庭がなくても花や緑を楽しめる。いまの時代のニーズにこたえた「花と緑」の特集、ぜひ参考にしてみてください。

(編集 Y)

平井さんの家の窓からは、庭の緑が臨める。家の中と外が、植物の存在で緩やかに繋がります。

『クロワッサン』974号特集「園芸を楽しむ場から、暮らしの場へ。2018年の庭事情。」編集部こぼれ話

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