心地よい空間づくりがうまい人は見せ方上手。【料理家、カフェ店主 大川雅子さんの場合】
よく使うものは使う場所のそばに出しておく。当たり前のようでも、その見せ方にセンスが! 都会の暮らしを参考にしよう。
撮影・三東サイ 文・後藤真子
手持ちのものを時に見直し、使いながら「育てて」いく。
「ものを買うときは、パッションです」と語る大川さん、前述のシェルフ然り、見つけた際に「これ、いい!」と思ったら、即決で購入してきた。
「でも最近は、既に持っているものを見直す時期に入ってきました」
好きで集めた器も惜しみなく、しかし大切に使う。作家ものや老舗ブランドのものもあるけれど「形あるものはいつか壊れる」を口癖に、執着しすぎないよう心掛けているという。
「使いながら、ものを育てていくというのかな。防災グッズを入れているカゴも、新品から長年使い続けて、いい感じで古びてきたと思います」
[玄関]木製トランクや、ビンテージ感のあるカゴを用いて、玄関収納もひと工夫。
大川雅子(おおかわ・まさこ)●料理家、カフェ店主。南青山でパンケーキハウス『APOC』と岡本太郎記念館内のカフェ『a Piece of Cake』を営む。
『クロワッサン』970号より
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