「8年前にこの家に引っ越した時、台所をどのようにするかを一番考えました。子どもたちが大きくなって、食事の時間もバラバラ。家族が全員で食卓を囲むことも本当に少なくなってしまって。わずかな時間しか一緒にいられないから、料理しながらおしゃべりができる空間にしたんです」
そう語るウー・ウェンさんが選んだのは、カウンターのある広々としたオープンダイニングキッチン。台所を孤立させずオープンスペースにすることで、家族との時間がより濃密になったという。
「台所は、自分のライフステージに相応しいものにしていかないと、使い勝手が悪くなります。台所は私にとっては戦場。だから、自分が少しでも楽になる工夫が必要です」