寒い日に食べたい温かなスープ。週末など時間のあるときに大量に作り、冷凍庫にストックしておくと、いつでも好きな分だけ食べられる。
「素材をことこと煮ただけのシンプルな基本のスープは、朝やお酒の後に飲みたい、素朴な味わいです。しかも、調理時間は煮込む時間を除くと15分ほどで済む簡単なものばかり。それをピューレにしたり肉や魚などと合わせることで、消化のよい夜食や、見栄えのよいおもてなし料理に変化します」(渡辺さん)
冷凍方法はいたって簡単。ライフスタイルに合わせて、基本のスープを1〜2人分ずつ保存袋に入れ、平らにしてから冷凍庫に入れるだけ。
「先にハンドブレンダーなどでピューレにしてから冷凍すると、アレンジの際に解凍するだけでソースのように使えます。鍋にそのまま入れて温めても、レンジで解凍してもOKです」
にんじんとトマトの赤いスープの材料は、皮付きの野菜と調味料のみと、ごくごくシンプル。
「にんじんもトマトも、皮に栄養とうまみ、香りがあります。むかずにそのまま使いましょう。味がどうしても物足りないなら、チキンや野菜など好みの市販のブイヨンを、表示どおりに溶いて加えてください」
これをミートボールやパスタと合わせると、お腹いっぱいの一品に。シンプルゆえに、クミンシードやシナモンスティックなどのスパイスを加えるだけで、異国情緒が漂ってくるから面白い。