料理家・藤井恵さんの「汚れ未満」で落とすスピード掃除。
撮影・青木和義 文・板倉ミキコ
料理特集の取材で訪れた際、調理の手際の良さはさることながら、作業の流れの中でシンクまわりを拭いたり、レンジ台の汚れを取るなど、同時進行で掃除までする姿が印象的だった料理研究家の藤井恵さん。そこで今回改めて、藤井さんの仕事場、アトリエ全体の掃除方法について聞くことに。
「毎日、長時間調理しているので、普通のキッチンより油汚れは多いですし、地下になっている関係で、埃がとても溜まりやすいんです。そこで、朝は夜の間に溜まった埃を取り、仕事終わりの夕方は、調理の汚れを徹底的に取ることを日課にしています。しつこい汚れになる前に掃除してしまうので、大掃除の必要がありません」
掃除グッズはシンプルなもので、できるだけ数を厳選し、気がついた時にすぐ掃除ができるよう、自分の動線に合った場所に置くのも大切なポイント。「そうしておけば掃除が大事にならず、時間を取られずにササッと行えます。合理的に考えた結果なんです」
【朝】家族の朝食を作った後、仕事前に埃を一掃。
モップを使い分けて床の埃を集める。
静電気を抑えつつ埃を吸着するハンディモップで、部屋の隅に溜まった埃を取る。
箒感覚で使えるフロアモップに持ち替え、部屋の中央部に埃を集めていく。
モップをかけながら埃以外のゴミに気づいたらすぐキャッチ。見逃さずに捨てる。
最後に、集めた埃や髪の毛などを一気に掃除機で吸い取って、朝の床掃除は終了。
3、4日に1回 は窓を磨いて常にピカピカ。
バケツに300㎖ほどの水と、食器用洗剤をひと押し分入れる。
時短掃除向きの大きめのスポンジ(洗車用)と、長年愛用しているスクイージー。
泡を含ませたスポンジで窓全体を濡らす。「窓が綺麗だと気分が上がります」
スクイージーで上から下に泡を取り除いていき、窓枠の下を水で流す。
取りきれなかった汚れを見つけたら、その部分だけ雑巾で磨く。
最後に、仕事場の入り口前にある、自宅につながる階段を水拭きする。
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