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【後編】大久保佳代子さん、すっきり。タオル1本のボディワーク。

タオル一本で、疲れた身体が楽になるボディワーク。今回は目の疲れや首の疲れを癒す方法を紹介します。

撮影・岩本慶三 スタイリング・野田奈菜子 ヘア&メイク・春山輝江 文・一澤ひらり イラストレーション・川野郁代

【おでこタオル】前頭筋を引っ張って目の疲れも頭もスッキリ。

額にタオルを巻いて頭の後ろに引っ張ることで、前頭筋を刺激する。「前頭筋は鼻、両目の内側、眉から前頭部に向けてついている筋肉で、顔面神経が支配しています。刺激を与えることで、目の疲れがとれて、頭がスッキリします」(藤本さん)「目がパッチリ開いて、目の緊張がとれますね」(大久保さん)

タオルを巻いて後ろに引っ張る。 目のスマホ疲れもこれで解消。
タオルを巻いて後ろに引っ張る。 目のスマホ疲れもこれで解消。

【エアー枕】後頭下筋をじんわり伸ばし、首の疲れを癒す。

後頭部深くに位置する筋肉が後頭下筋きん。肩がパンパン、首がこってつらいなどの症状は、この部位の緊張が原因だ。「頭、目、耳を司る神経もこの近くにあるので、頭痛、目のかすみ、耳鳴りなども招きやすい。両手でタオルを持って後頭部に当て、枕に乗せる感じで頭をタオルに預けていくと、首の緊張が解け、背中も爽やか になります」

両手の小指と薬指でタオルを持つようにする のがコツ。頭を持たせかけても疲れない。
両手の小指と薬指でタオルを持つようにする のがコツ。頭を持たせかけても疲れない。
タオルを枕に見立てて立ったまま 頭を預けていく。実に気持ちいい。
タオルを枕に見立てて立ったまま 頭を預けていく。実に気持ちいい。

【肘タオル】深層筋の菱形筋に働きかけて、肩こり解消。

僧帽筋(そうぼうきん)の深部にあって、肩甲骨を後ろに引くなどの作用があるインナーマッスルが菱形筋(りょうけいきん)。悪い姿勢に起因する肩、首、背中のこりに大きく関係する。「この深層筋には肘からアプローチします。肘にタオルを掛け、反対側の手でタオルを持って腕を引っ張ります。身体はまっすぐ正面を向いたまま腕を引っ張り上げていくと、肩甲骨が動いて刺激が菱形筋に達します。脇が気持ちいいでしょう?」(藤本さん)「肩甲骨まわりが伸びている感じですね。気持ちいい」(大久保さん)同様のストレッチでは引っ張られる腕の力を抜くのが難しいが、タオルで行うことで肩、肘の力が抜けやすくなる。

見た目は三角巾で応急手当てをしている ようだが、腕の力が抜けて肩が軽くなる。
見た目は三角巾で応急手当てをしている ようだが、腕の力が抜けて肩が軽くなる。
腕をまっすぐ伸ばし、二の腕から 肘の辺りにタオルを掛ける。
腕をまっすぐ伸ばし、二の腕から 肘の辺りにタオルを掛ける。
反対側の手でタオルの両端を持って引っ張る。
反対側の手でタオルの両端を持って引っ張る。
タオルを引くと、引っ張られる腕 の肩甲骨周辺に気持ちいい刺激が。
タオルを引くと、引っ張られる腕 の肩甲骨周辺に気持ちいい刺激が。

【あごタオル】側頭筋を引き上げて首が楽に。小顔効果も。

「フェイスラインをきれいにしたい」という大久保さんの要望に応え、藤本さんが提案したワーク。自覚しにくいが、柔軟性を失いがちなのが顔や頭の筋肉。中でも耳の上辺りにある側頭筋(そくとうきん)は大きな筋肉で表情筋のベースとなる。「タオルの端を持ってあごを引っ張り上げることで、側頭筋の強張りをとり、顔のリフトアップも期待できます」

側頭筋は生活習慣によってこりやすい部位。 タオルを掛けて引っ張れば強張りが軽くなる。
側頭筋は生活習慣によってこりやすい部位。 タオルを掛けて引っ張れば強張りが軽くなる。
顔がリフトアップして小さく見えるし、首の負担も楽になる。
顔がリフトアップして小さく見えるし、首の負担も楽になる。

『クロワッサン』949号より

●藤本靖さん ロルファー、ボディワーカー/米国ロルフ研究所認定ロルファー。著書に『感じる力をとり戻しココロとカラダをシュッとさせる方法』(マガジンハウス)。

●大久保佳代子さん タレント/光浦靖子さんとお笑いコンビ「オアシズ」を結成。バラエティ番組、ドラマや映画、CMなどで活躍中。

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