【話し方バージョンアップ①】相手に誤解を与えてしまう話し方とは? 改善点もご紹介します
イラストレーション・佐久間 茜 構成&文・中條裕子
感じがいいと人に思われるかどうかは、性格ではなく技術なのだと多くの悩める人たちをカウンセリングしてきた大野萌子さんは断言する。
「同じ内容でも、どんな話し方をするかで相手に伝わるかどうかの差が生まれるのだと強く感じます。コミュニケーションは相手があって成り立つこと。キャッチボールのように、発する言葉が変わると返ってくるボールも変わってきます。話し方がよい方向へ変わると、相手からの信頼感が増したり、誤解されることも少なくなるんです」
安心感を与える話し方ができているかどうかで、人間関係のストレスも軽減するかもしれない。となれば、さっそく自身を振り返ってみたくなる。
「言葉使いのクセは気づいてないことも多く、まずは一度、自分の話し方を意識してみるといいでしょう」
損しているのはこんなタイプ。その改善点は?
情報錯乱タイプ
何を話しているかわからないと言われがちな人がこちら。主語が抜けていたり、話が飛ぶことが多く、相手に理解させるエネルギーを使わせてしまうことに。伝えたい結論がなかなか見えず、焦点がどこにあるかわからないため、大事な話が伝わらない。
【原因】
相手より自分が言いたいことを優先して話してしまったり、話しながら考えていることが多い。結論までの過程を辿りながら話すので、言いたいことが伝わりにくい。一方的、押し付けがましいと思われてしまう場合もあり。
【改善策】
結論を話してから、その説明をする。目的や何を伝えたいかを、先にもってくる。頭の回転が早く、言いたいことがぽんぽん浮かんでくるよさもあるので、話す順番を変えると自分の言いたいことを相手に汲んでもらえる。
曖昧表現タイプ
曖昧表現タイプ
「ちょっと」「もう少し」「できるだけ」など、具体性のない言葉を使いがち。「この前の資料だけど、もうちょっと何とかならない?」といった曖昧用語を使うと、誤解を招いたり、相手との意識がずれてしまい、トラブルにつながることもある。
【原因】
背景にあるのは、相手への配慮。角が立たないよう、やんわりした表現にしようとして、曖昧な言葉になっている。また、ハラスメントが声高にいわれる世の中ということもあり、つい事なかれ主義になりがちという側面も。
【改善策】
具体的に伝えるよう心がける。たとえば「ちょっといいですか」ではなく「10分ほどいいですか」に変えるなど。メールの件名も「お元気ですか?」を「ランチのお誘い」にしたり、用件を最初にわかるようにすること。
否定から入るタイプ
「でもさあ」といった、逆説の接続詞から話を始める。本人は単なる前置きのつもりでも、相手を否定するようなニュアンスになってしまい、話しにくいと避けられてしまう可能性もあり。相手の意見を受け止めていない印象を与えてしまうことに。
【原因】
自分の話を聞いてほしいという気持ちが強いと、無意識のうちに口から出てしまうのが「でも」。意見を言いたいけど正面からぶつかりたくない気弱さが裏にある。また、主導権を握りたい、優位に立ちたい場合にも使いがち。
【改善策】
まずはクセに気づくこと。親しい人との会話をボイスレコーダーに録音して聞いてみたり、「“でも”と言ったら指摘して」と頼むのもいい。自分の意見はしっかりあるので、クセを直せば言いたいことがより伝わりやすくなる。
『クロワッサン』1166号より
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