【手みやげをひとつ】梅のヤマイチ「香梅漬とかつお梅」──プロダクトデザイナー・柴田文江さん推薦
撮影・中島慶子 文・梅原加奈
『オムロン』の電子体温計「けんおんくん」や、『キントー』のウォーターボトルなど、身近なものを使いやすく、かつ美しくデザインするプロダクトデザイナーの柴田文江さん。忙しい日々を送る彼女の健康管理に欠かせないのが梅干しだ。柴田さんが18年間ひと筋に、「ここの梅を買う!」と決めているのが、紀州梅干しの専門店『梅のヤマイチ』の〈香梅漬〉(小皿・左)と〈かつお梅〉(小皿・右)。
「梅干しの持つクエン酸は、疲労回復に効果的。疲れたときにさっとひと粒いただくだけですっきりしますし、毎日の朝食にも番茶と一緒に必ずひと粒、食べるようにしています。日々の暮らしの必需品なので、年に3〜4回まとめて注文をするヘビーユーザーです。梅干しは日持ちするので、一度の注文でお気に入りの品を多めに頼み、家や事務所の冷蔵庫に入れておくようにしています。来客があったときにお出しすることもできますし、そのまま手みやげとして持っていくこともできるので便利なんです」
〈香梅漬〉は、天然の梅の味わいをしっかり感じさせる肉厚な梅干し。〈かつお梅〉は、小ぶりな梅干しにきざみじそと細かく削ったかつお節をたっぷり加えたもので、酸味と旨みのバランスが抜群。「手みやげで持っていくと、意外性もあって、喜ばれることが多いんですよ。常温でも持ち運べるから、遠方に持っていくのにも都合がいい」
柴田さんは、手みやげにするときも贈答用を選ばず、あえてプラスチックケースの普段使いのものを選ぶという。
「この素朴な350ℊの角形容器が、いい意味で気負わない、気軽な手みやげの感じをちょうどよく演出してくれます。梅干しを嫌いな人ってあまりいないし、相手の体を気遣う品でもある。心が通い合う、いいコミュニケーションのツールになってくれますよ」
梅のヤマイチ(うめのやまいち)
和歌山県西牟婁郡白浜町矢田176 TEL:0739-52-2221 (営)8時〜17時、土・日曜休。日本一の梅の里、みなべ町(旧南部川村)の梅を使用。塩分控えめでしっかりとした梅感のある人気商品〈香梅漬〉は、中粒、大粒から選べる。柴田さんは写真左の大粒がお気に入り。350g入 2,100円。かつお節の旨みが効いた〈かつお梅〉は、お茶を注げば出汁いらずでおいしい梅茶漬けに。350g入 2,100円。
『クロワッサン』1140号より
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