手放しやすいものから処分してスッキリ! 笹田奈美子さんの 「捨て方がわからない」を解決!
撮影・中島慶子(人物)、黒川ひろみ(物) イラストレーション・いいあい 文・長谷川未緒
手放しやすいものから処分してスッキリ!
整理収納アドバイザーの笹田奈美子さんによると、片づけてもリバウンドする家の特徴は、ごみを出しきれない家なのだそう。
「あとで捨てよう、誰かにあげよう、売ろうなどと分けておいても、不思議と散らかります。ですからお客様には、家から不用品を出してこそ、片づけが完成するとお伝えしています」
家に不用品が残り続けるデメリットとしてスペースの価値も考えて、と笹田さん。買ったときはいくらだったとか、これを売ればいくらになるなどとお金のことは考えるが、スペースの価値には無頓着な人も多い。
「高い家賃の何パーセントを不用品が占めているでしょうか。不用品がなければ、もっと家賃の安い家に越せるかもしれません。心理的にも、空間が広く使えるようになる効果は想像以上に大きいものです」
では具体的に、捨てづらいものの捨て方について教えてもらおう。よくあるのが、もったいない精神で捨てられないというもの。
「タオルや服を全部ウエスにする人がいますが、ものすごい量になって残り続けるという悪循環に。ものは本来の役割を全うしたら、処分していいと思います」
捨てるとき買った以上に高くつくことがあるのが、プラスチック収納ケースだ。数が多いと粗大ごみ置き場まで持っていくのも大変だし、不用品がほかにもあるなら、不用品回収業者を頼むのも手だ。
「値段のつくものしか引き取ってくれない業者もいるので、一般廃棄物処理業と古物商の許可を持っていることを確認し、女性スタッフがいるところに頼むと安心です」
捨てられないものの代表・着物は、買ったとき高価でも売ると二束三文になることも。思い入れがあり手放せないならリメイクがおすすめ。子どものアルバムは、お気に入りの写真だけ残してあとは処分が妥当だが……。
「どうしても心が痛むなら、それは不用品ではないので、自分で処分せず家族に費用を遺してお願いしてもいいのではないでしょうか。家にはもっと先に処分したほうがいい不用品があるはず。捨てやすいものからどんどん手放していきましょう!」
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*ごみの分別は自治体のHPなどで確認を。またサービスは終了・変更することがあります。
『クロワッサン』1138号より
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