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【和菓子】京都で伝統文化にふれる特別な体験

千年の都で生まれ、人々の美意識に育まれ継承されてきたさまざまな伝統工芸や芸道。縁遠いと思っていた職人の技も、実際に手を動かして五感で楽しむことでぐっと身近に感じられる。深遠な日本文化の一端に触れ、京都滞在をさらに特別なものにしてくれるプログラムをご案内します。

撮影・西岡 潔 文・本庄 彩

【和菓子】繊細な手仕事が作り上げる、甘い芸術。

茶の湯の文化とともに発展してきた和菓子。花鳥風月をモチーフとする雅やかな品々が、京都で生まれ「京菓子」と呼ばれるようになった。その代表格が、練り切りをはじめとする上生菓子。はんなりとした色合いと抽象的な形の表現こそ、京菓子の真骨頂だ。江戸時代後期から歴史を紡ぐ老舗『甘春堂』による体験教室では、現役の菓子職人が丁寧に指南。

上生菓子の「練り切り」(右)、「ういろ」(中)、「きんとん」(左)、干菓子の「生砂糖」(下)を製作できる。モチーフは月替わり。
上生菓子の「練り切り」(右)、「ういろ」(中)、「きんとん」(左)、干菓子の「生砂糖」(下)を製作できる。モチーフは月替わり。

用意された生地であんを包んで作る上生菓子3種に加え、献上菓子に起源を持つ京都ならではの干菓子「生砂糖(きざと)」にもチャレンジできる。生地の種類や成形の方法が異なる4種の和菓子を完成させるごとに、そこに込められた手間と技術を実感するだろう。体験後はできたてを抹茶と味わえる。

桜の花をかたどった3月の練り切り「宴」。白とピンクの生地を重ねてぼかし、三角べらと指先で成形する。
桜の花をかたどった3月の練り切り「宴」。白とピンクの生地を重ねてぼかし、三角べらと指先で成形する。
【和菓子】京都で伝統文化にふれる特別な体験

「きんとん」のそぼろを作る。籐製のふるいで2色のあんを裏ごし。親指の付け根で押し出すのがコツ。

【和菓子】京都で伝統文化にふれる特別な体験

あん玉の芯に、そぼろ状のあんを箸でまぶせば出来上がり。そぼろを潰さず均等につけるのが難しい。

【和菓子】京都で伝統文化にふれる特別な体験

店内で職人の実演も見学できる。背後には干菓子用の木型が並び、意匠の多彩さに圧倒される。

七条|甘春堂(かんしゅんどう) 東店

◆京都市東山区茶屋町511・1 
TEL.075・561・1318

「上生菓子3種&干菓子1種作り体験」3,300円 毎日9時15分〜、11時〜、13時〜、15時〜(所要75分) 
2名から催行。2〜3日前までに申し込み。

京阪「清水五条」駅から徒歩約8分。

『クロワッサン』1137号より

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