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下北沢「Et」でカフェの新潮流「蒸留×ラテ」を味わう

2024年12⽉、東京・下北沢にオープンしたカフェ「Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-(以下、Et)」。このお店で味わえるのが、コーヒーや紅茶に蒸留技術を掛け合わせた、自然素材が香る新感覚ドリンクです。

撮影・文 中森りほ

生産者とのつながりや⾃然由来の素材に着目したカフェ

店舗デザインはuseful architectsの松下有為⽒によるもの。
店舗デザインはuseful architectsの松下有為⽒によるもの。
壁に沿ってゆらゆらと波打つように配された左官仕上げの1階席。愛犬の同伴もOK、ベビーカーでの入店もスムーズ。
壁に沿ってゆらゆらと波打つように配された左官仕上げの1階席。愛犬の同伴もOK、ベビーカーでの入店もスムーズ。
まるみを帯びた左官仕上げの⼤きなベンチ。この2階席は⽬の前の公園と⽬線が揃うように設計されている。
まるみを帯びた左官仕上げの⼤きなベンチ。この2階席は⽬の前の公園と⽬線が揃うように設計されている。
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店舗デザインはuseful architectsの松下有為⽒によるもの。
壁に沿ってゆらゆらと波打つように配された左官仕上げの1階席。愛犬の同伴もOK、ベビーカーでの入店もスムーズ。
まるみを帯びた左官仕上げの⼤きなベンチ。この2階席は⽬の前の公園と⽬線が揃うように設計されている。

小田急線の下北沢駅から世田谷代田駅方面へ、下北線路街を進み鎌倉通りと交わるY字路。公園に隣接する二面ガラス張りの建物が「Et」です。

名物はクロモジ香る蒸留水を使ったフレーバーラテ

理化学機器を長年手掛ける下町の工房が制作した蒸留器をお店の2階で使用。
理化学機器を長年手掛ける下町の工房が制作した蒸留器をお店の2階で使用。
ブルームラテに使われるクロモジを蒸留中。
ブルームラテに使われるクロモジを蒸留中。
気化したクロモジの水蒸気を氷水で冷やして水上置換。
気化したクロモジの水蒸気を氷水で冷やして水上置換。
抽出された蒸留水がドリンクやフードに使用される。
抽出された蒸留水がドリンクやフードに使用される。
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理化学機器を長年手掛ける下町の工房が制作した蒸留器をお店の2階で使用。
ブルームラテに使われるクロモジを蒸留中。
気化したクロモジの水蒸気を氷水で冷やして水上置換。
抽出された蒸留水がドリンクやフードに使用される。

店名の「Et」はラテン語で「〜と」(&)という意味。その名前の通り、生産者とのつながりや⾃然由来の素材に着目した幅広いドリンクメニューとフードメニューを取りそろえています。

蒸留に使う素材。手前から時計回りでゴールドクレストウィルマ、クロモジ、アブラチャン。
蒸留に使う素材。手前から時計回りでゴールドクレストウィルマ、クロモジ、アブラチャン。

そんな「Et」らしさを表しているのは、蒸留技術を取り入れた「ブルーム」と名がつくメニュー。山梨県富⼠吉⽥にあるハーブ農園「HERBSTAND」から届く完全無農薬のクロモジやその仲間のアブラチャン、ヒノキ科の園芸植物であるゴールドクレストウィルマなどの天然植物や樹木を使った蒸留水を、コーヒーや紅茶などのドリンクとフードメニューに取り入れています。

クロモジ香る特製シロップ入りのスチームミルクでラテを作り上げる。
クロモジ香る特製シロップ入りのスチームミルクでラテを作り上げる。

例えば名物の「ブルームラテ」は、クロモジの蒸留水を、バニラやジュニパーベリーで作ったシロップと合わせ、それをスチームミルクに加えてエスプレッソに注いでいます。クロモジの清涼感あふれる香りが味に奥行きを生み、自然な甘みを引き立て、落ち着いた後味になっています。

このほか、アッサムセイロンティーにアブラチャンの蒸留水を使った「ブルームミルクティー」や、オレンジやフェンネル、カルダモン、ホワイトバルサミコに、ゴールドクレストウィルマが香るビネガードリンクの「ブルームシュラブ」など、蒸留技術を生かしたドリンクがそろいます。

タルティーヌや自家製ペストリーなど料理にも蒸留水を使用

「ブルームミルクティー」(650円)と「アボカドタルティーヌ」(1,250円)
「ブルームミルクティー」(650円)と「アボカドタルティーヌ」(1,250円)

フードには、岩⼿県奥州市の「メゾン デュ ラミティエ」のサワードウを使⽤したタルティーヌが数種類並びます。定番の「アボカドタルティーヌ」は、オーブンで焼き上げたブロッコリーペーストに、⾃家製のブレッドアンドバターピクルスの⽢酸っぱさとアボカドのまろやかなコクをかけ合わせた一品。静岡県産のマイクロハーブが青々と香り、「ブルームミルクティー」とも、また看板の「ブルームラテ」と相性抜群です。

「ブルームラテ」(700円)と「苺とハイビスカスのアップサイドダウン」(650円)
「ブルームラテ」(700円)と「苺とハイビスカスのアップサイドダウン」(650円)

ちなみにフレンチトーストに添えられるクラウディクリームには、ブルームラテと同様のクロモジの特製シロップが使われており、フードにも蒸留技術が。このほか自家製のペストリー、ヴィーガン対応の「ovgo Baker」のクッキーや「FLOTO」の焼き菓⼦など、スイーツも充実しています。

サードウェーブコーヒーに次ぐ新たな潮流ともなりそうな、蒸留技術を取り入れたブルームラテ。自然素材を使った優しい味わいと香りのドリンクで、心ほぐれるカフェタイムを過ごしてはいかがでしょうか。

「Et -THE CULTURAL COFFEEHOUSE-」

住所:東京都世⽥⾕区北沢2-22-3 1・2F
TEL:03-6805-2137
営業時間:8時〜20時00分
定休日:なし

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