【瀬尾幸子さんのダンス】まさか、こんなにハマるとは。一生かけて楽しみつくす趣味の話
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
【ダンス】リズムにのると、体が喜ぶのを実感!
瀬尾幸子さん 65歳
料理研究家
料理研究家の瀬尾幸子さんは、還暦を過ぎてダンス沼にハマった。きっかけはダイエット目的で通い始めたスポーツクラブのエアロビクスダンス。
「踊ると脳内に幸せ物質が出るらしく、ダンスに夢中に。エアロビのプログラムにしか参加していなかったので、だったらほかのダンス教室にも勇気を出して通ってみようと。一昨年のことです。ちょうど愛猫を看取り、すごくショックでしたが、いつまでも悲しみに浸っているわけにいきませんし、私の人生の中では今日が一番若いんだから、早く始めようと思ったんです」
中高年歓迎の看板を掲げるストリートダンスの教室を見つけ、ヒップホップから入り、同じ先生が教えるソウルダンスを習い始めた。練習のために聴き始めたソウルミュージックから、ルーツを辿るようにアフリカ音楽も聴き始め、ついにはアフロダンスの教室にも通うようになった。
今度アフロダンスのイベントがあるので、今は毎日練習しています。踊ると自分の中の何かが解放されるようで、気持ちがいい! でも上手に踊れないからちょっと落ち込みますし、もっとうまく踊れるようになりたいという複雑な思いを抱いてレッスンしています」
始めた当初、少し踊るだけで疲れ切っていたが、だいぶ体力がついてきた。以前は信号の色が変わりそうなときは諦めて渡らなかったが、今ではさっと走って渡れるようになったそう。
「この年齢でこんなに夢中になれるものが見つかるなんて幸運なこと。生活にハリが出るし、見つけたからには掴んで離さず、続けていきたいです」
『クロワッサン』1126号より
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