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清める、整える、新調する。新しい年のために、小林陽子さんがしていること

運を開くためには何をしたらいい? ハッピーオーラを纏う人の、年末年始そして毎日のTO DO LISTをご紹介。

撮影・黒川ひろみ、徳永 彩、熊本きみゆき 構成&文・中嶋茉莉花

代々東京の下町で商売をしていた家系の生まれだという小林陽子さん。「祖父母も両親も節目を意識し、季節ごとの行事を大切にしていた」という。

「亡くなった母はちぎり絵を嗜み、お正月には、自作の鏡餅の絵色紙を飾っていました。ちぎり絵のコレクションを受け継いだので、今は私が同じようにしています。家の習わしをきちんとこなすと安心感を得られるんですよね」

年始に、東京・新宿区にある穴八幡宮の「一陽来復」のお札を恵方に向けて貼るのも、もうひとつの決めごと。

「冬至から節分まで配られている、金銀融通のお守りです。冬至、大晦日、節分のいずれかの日の終わりに祀ることとされています。実家がそうだったように、私は大晦日を選んでいます」

母のちぎり絵色紙を壁に掛ける。

「絵色紙を飾ると、和紙をちぎっては張り重ねていく細かい作業を、目を凝らしながら進めていた母の姿を思い出す機会にも。お正月が過ぎると、鏡餅柄を外し、寒椿の絵柄のものに差し替えます。絵色紙用の軸は〈鳩居堂〉で何色か揃えました」
「絵色紙を飾ると、和紙をちぎっては張り重ねていく細かい作業を、目を凝らしながら進めていた母の姿を思い出す機会にも。お正月が過ぎると、鏡餅柄を外し、寒椿の絵柄のものに差し替えます。絵色紙用の軸は〈鳩居堂〉で何色か揃えました」

年が変わる瞬間、穴八幡宮のお札を貼る。

「スマートフォンにコンパスがついているので、それで恵方を調べます。札を貼る場所を決めたら三脚に乗って、年が変わる瞬間を待つのが、毎年の大晦日の過ごし方(笑)。ポータブルサイズのお札は1年間財布に入れておく用」
「スマートフォンにコンパスがついているので、それで恵方を調べます。札を貼る場所を決めたら三脚に乗って、年が変わる瞬間を待つのが、毎年の大晦日の過ごし方(笑)。ポータブルサイズのお札は1年間財布に入れておく用」
  • 小林陽子

    小林陽子 さん (こばやし・ようこ)

    アートディレクター

    美術大学を卒業後、音楽関係会社勤務。アーティストのビジュアルやプロモーション用製作物を手がけたり、展覧会やイベントのアートディレクションをしたりと活躍。

『クロワッサン』1132号より

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