江原啓之さん「行動次第で人生は好転!運を開く」
2025年の心構えと運の拓き方を聞きます。
撮影・小川朋央 文・やしまみき
2025年の運を拓くのは、コミュニケーション力。すなわち“つなぐ力”です。
2025年がどんな年になりそうかを一言で表すと「絶体絶命」です。加えて「ギリギリ」「瀬戸際」といったキーワードも霊界からメッセージとして届いています。これだけ聞くと不安に思うでしょうが大丈夫。「絶体絶命でもギリギリのところで方向転換すれば乗り切れる年」だからです。私は開運について「受け身で待っていてはダメ。自ら行動を起こし実践してこそ道を切り拓ける。
運を拓くのは自分自身」と言っています。私が「ひらく」に拓の字を使うのはそのためです。では行動のポイントは何か。2025年は“つなぐ”と“憩う”です。それらを踏まえ、どう実践するかをお話しする前に、絶体絶命の現状を読み解きましょう。
一番の危機は私たちの食です。2024年の米不足をはじめ、野菜やその他食料品の値段が高くて、おいそれと買えない状況はまさしく食糧難。減反政策や農家の高齢化、気候変動などを考えればこれから食糧難は深刻化するでしょう。私自身、野菜やお米を作っていますし、以前からプランターでもいいから家庭菜園をするようみなさんに勧めています。食糧難への備えはますます必要になります。
とはいえ、自分一人での備蓄は限界がありますよね。そこでポイントとなるのが地元とつながること。ご近所さんや地元のお店と交流をすることです。ふだんから交流していれば信頼関係を築けますし、いざというときお互いに助け合えます。スーパーマーケットにお米がなくても、いつも行っている個人の小売店なら「買いに来ると思ってお米、取っておいたよ」と融通してもらえるかもしれません。
そんなお店が地元にいくつもあれば街全体で備蓄をしているのも同然です。そしていつもと同じ笑顔で迎えてくれる店主がいるお店は、安心感のある憩いの場となります。人と人を“つなぐ”コミュニケーションを深め、“憩う”場を持つことが暮らしに強みを持つことになるのです。では、いよいよ具体的な実践方法をお話ししていきましょう。
江原さん自身、食の危機への備えとして沼津で米作りをしている。その縁で2021年に燦々ぬまづ大使に就任。頻繁に訪れるうちに、居を構える熱海と並ぶ地元になったという沼津を巡りながら話を聞いた。
衣食住が足ることの幸せ。なかでも豊かな食が重要。
厳しい現実のなかで私たちはどうしたら幸せになれるのかを江原さんに尋ねると、シンプルかつ現実的な答えが返ってきた。
「衣食住が足ることです。食糧難が深刻化すると述べましたが、農薬や添加物などが使われた食品が多く、自然で体に良い食品が身近に少ないことも食の危機です。そういう意味では豊かな食を守ることが重要です」
豊かとは高級という意味ではない。素朴でも安全で良質な食材を選び美味しく食べることだ。しかも開運につながると言う。
「例えば家庭菜園で無農薬野菜を育てれば、栄養価が高い旬の野菜を安全に食べられます。健康にいいですし、葉も皮も捨てるところなく食べられて家計が助かる。私は畑で無農薬野菜を育てていますが、大根の葉っぱも刻んでおじゃこと合わせ、美味しくいただきます。食品が高騰しても、家に野菜があると思えば心丈夫です。これで健康運と金運がアップします。たくさん収穫できたらたくさん料理して、ご近所さんも呼んで一緒に食卓を囲みましょう。一緒に食べることでコミュニケーションが深まり、“つなぐ”と“憩う”も実践できます。誰だって嫌いな人との食事ほど苦痛なものはありませんよね。つまり誰かと一緒に食べるというのは幸せの現れなのです。これこそが豊かな食ではないでしょうか」
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