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梨としょうがの黒こしょう煮【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】

心身の調子を整えるために、食事を大切にする「薬食同源」の考えが広く浸透している韓国。日本でも取り入れられるレシピをお伝えします。

撮影・青木和義 文・singt

冷え、乾燥…不調を感じたら 韓国薬膳の力で食養生を。

「体と心はつながっているものなので、その時々の状態に適した食材や調理法を組み合わせた食事をとることを、韓国料理では特に大切にしています。

きょうだいで集まって子どもの頃の思い出話をする時にも、決まって盛り上がるのが、心を癒やし、元気をもらった家族との食事の思い出です」とコウ静子さん。「韓国特有のものだけでなく、日本にある身近な食材にも、心身の調子を整えるための作用がありますよ。自分の心身の変化に目を向けて、活力をくれる自然の恵みを取り入れながら、健やかな毎日を過ごしましょう」

[咳に]梨としょうがの黒こしょう煮

梨としょうがの黒こしょう煮【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】
粒黒こしょうを梨と一緒に口に入れると、ピリッとした辛さがアクセントになり、体も温まる。
粒黒こしょうを梨と一緒に口に入れると、ピリッとした辛さがアクセントになり、体も温まる。
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梨としょうがの黒こしょう煮【コウ静子さんの韓国薬膳の力で食養生を】
粒黒こしょうを梨と一緒に口に入れると、ピリッとした辛さがアクセントになり、体も温まる。

「わが家の咳止めシロップといえば、これ。梨には喉と肺を潤し、体を乾燥から守ってくれる作用が。一方、体を冷やす性質もあるので、煮てから食べると喉からくる風邪の予防にもつながります。気の巡りをよくし、体を温めてくれる黒こしょうと一緒に甘く煮て、作り置きするのがおすすめです。清潔な保存容器に入れ、1週間ほど冷蔵保存できます」

【材料(作りやすい分量)】
梨 1個
粒黒こしょう 24粒
A[しょうがの薄切り 10枚 はちみつ 大さじ3 クローブ 3~4個 水 600ml]

【作り方】
1.梨は8等分のくし形切りにし、皮をむいて芯を除く。1切れに黒こしょうを3粒ずつ、刺すようにして埋め込む。
2.鍋にAを混ぜ合わせ、梨を加えて12~13分煮る。冷ましてから保存容器に入れる。1週間ほど冷蔵保存可能。

  • コウ静子

    コウ静子 さん (こう・しずこ)

    料理研究家、国際中医薬膳師

    韓国の食やお茶の文化、しつらいを伝える教室を都内で主宰。母は料理研究家の李映林さん。Instagram:@kohshizuko

『クロワッサン』1129号より

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