89歳の美容家・小林照子さんの元気を支えるスマホライフ。
撮影・小笠原真紀 文・薄葉亜希子
新しいことを怖がらず始め、 若い人に教えてもらうこと。 その気持ちが、89歳の今も元気でいられるコツです。
「何でも面白がってみる、という気持ちが大切じゃないかしら」
そう話すのは、美容研究家の小林照子さん。89歳を迎えた今も活躍の場を広げ、その快活な日々にスマホは欠かせないそう。取材に訪れたこの日も朝から音声メディア「Voicy」の自身のチャンネルのトークを収録。
「美容に限らず、ビジネスや人生相談まで、“100年時代の女の生き方”をテーマにした番組を担当。アプリで録音から配信まででき、リスナーの方からのコメントも楽しみのひとつです」
Voicy(ボイシー)
音声コンテンツの配信アプリ。「火曜日と金曜日の朝に配信。主宰する私塾、アマテラスアカデミアの30代の女性たちとの対談です。一日が元気になる話を届けます」
10万再生を超える人気の回がありつつも、「私なんてまだ新米よ」とデータを見ては熱心に研究。そんな小林さんが頼りにするのが会社の若いスタッフたちだ。
わからないことは何でも教えてもらっているが、一方で、「会社の中で真っ先にインスタグラムを始めたのは実は照子先生。先生の新しいものへの感度には驚かされます」と、吉田莉奈さん(左)と遠山拓海さん(右)。
「若い人はやろうと思えばいつでもできるという気持ちがあるでしょう。私は知るとすぐ始めたくなるの。だからいつも一番乗り」と、笑顔の小林さん。
新しいことが大好き。好奇心旺盛に面白がるという気持ちがイキイキとした毎日を送る秘訣のよう。最近では美容メソッドを伝えるインスタライブやストーリーズへの投稿を行い、スケジュールもアプリで管理とフル活用。
「こんなに便利なのに苦手だからと遠ざけてしまってはもったいない。だって3歳の子どもでも使えるんですから」
つながりを大切にして充実のスマホ生活。
家族と写真をシェアできるアプリを活用したり、大好きな“推し”のアーティストのSNSをフォローしたりと、プライベートでもスマホ生活は大充実。一日の終わりにはLINEやメッセンジャーアプリに届く連絡を確認し、遅くなっても返信するのが日課だそう。
「リアルで会うのが難しい友人ともつながれるのがデジタルの魅力ですよね」
SNSを通じて若い世代の友だちも増えているそうで、そのコミュニケーションもまた小林さんの元気の源に。今、楽しみにしているのは2025年に予定されているBTSの再始動だそう。
「昨年ニューヨークに住む教え子と久しぶりに会い、お互いにBTSのファンと知って大盛り上がり。一緒にライブに行こうと約束も。スマホのおかげで離れていても気軽に連絡がとれますし、新しい喜びも増えていきますね」
若いスタッフが私のスマホの先生です。
離れていても、ひ孫の成長を見守れます。
4世代の家族がいる小林さん。「海外に暮らす家族もみんなで写真をシェア。孫が撮ってくれるひ孫のイラストを見ると成長に喜びを感じますし、若い世代が今、夢中になっているものも見られます」
家族アルバム みてね
子どもの写真や動画を容量無制限でアップロード。参加する家族だけで共有できて安心、月ごとの自動整理機能もある人気のアプリ。
孫が送ってくれるひ孫の描いたイラストに「かわいい」とコメントを送信。
リアルタイムで近況を知れ、簡単なメッセージをやりとりできるのも楽しみ。
仕事のスケジュールはアプリで管理。
以前は手帳を使っていたが、アプリに切り替えたら「これが一番ラク」。重い手帳を持ち歩くことなく、入力すると同時にスタッフと予定の共有ができて効率もアップ。「一度覚えれば操作も簡単です」
TimeTree
複数人で手軽に予定を共有し、管理できるスケジュールアプリ。チャット機能やToDoリストの機能もある。使い勝手のよさで評判。
多忙な毎日も予定ごとに色分けをしてパッと見てわかるようにひと工夫を。
取材の日も朝からびっしり。「日ごと、月ごとの切り替えもサッとできて便利」
日々の笑顔の素!推し活のツール。
長年大ファンのL’Arc〜en〜CielのHYDEさんとは共通の知人を通じて交流も。「お互いのSNSをフォローし合ってコメントできるのがうれしい」とにっこり。「推しの話をするのは一番幸せな時間ですよね」
HYDEさんと互いのインスタにコメントを送り合った画面を保存。大切な一枚。
『クロワッサン』1115号より