なんだか体が重たく、疲れが抜けない。何をしても裏目に出てしまう。「そんな時こそ、お清めを」と話すのは、古神道数秘術研究家として、日本人に合った開運術を伝授する中井耀香さん。
「理想的な自分でいるために、穢れを祓うのがお清めです。その方法は、塩を用いる、神社にお参りをするといったことが一般的ですが、自宅でできる方法もたくさんあります。それらはシンプルですが、1日やったからといってすぐに効果が表れ、持続するものではありません。お清め生活は美容と同じように、365日、毎日続けることが肝心。そうしていくうちに、予想もしなかった幸運を手にする力が上がり、理想とする人生に近づけるのです」
そもそも、お清めはなぜ必要?
「神道では、私たちが生きている現実の世=〝現世(うつしよ)〟と、永久に変わることのない神域=〝幽世(かくりよ)〟というふたつで世界を捉えています。現世で抱く怒りや悲しみは、目には見えない幽世に移され、一定量になると淀んだ気となって現世に溢れ出てきます。つまり、現世の自分自身を清めておけば、幽世が負のエネルギーでいっぱいにならず、現世で平穏無事に暮らせるのです」
日頃からお清めを実践していても、厄年は、特別なことをすべきだろうか。
「厄年は運気上昇の準備期間と捉え、無難に過ごせたら充分。神社での祈りは感謝、お清めは習慣です。何かあった時だけ頼るのではなく、日頃から意識することで、運の巡りも変わります」