くらし

嫌なことはすぐにリセット! おうちでできる、簡単お清め習慣。

最近運気が悪い、ついてない……。
そんな時にはいつでもどこでもできるお清め方法を実践すれば、きっと気持ちも晴れやかに。
  • イラストレーション・大石さちよ 文・小泉咲子

なんだか体が重たく、疲れが抜けない。何をしても裏目に出てしまう。「そんな時こそ、お清めを」と話すのは、古神道数秘術研究家として、日本人に合った開運術を伝授する中井耀香さん。

「理想的な自分でいるために、穢れを祓うのがお清めです。その方法は、塩を用いる、神社にお参りをするといったことが一般的ですが、自宅でできる方法もたくさんあります。それらはシンプルですが、1日やったからといってすぐに効果が表れ、持続するものではありません。お清め生活は美容と同じように、365日、毎日続けることが肝心。そうしていくうちに、予想もしなかった幸運を手にする力が上がり、理想とする人生に近づけるのです」

そもそも、お清めはなぜ必要?

「神道では、私たちが生きている現実の世=〝現世(うつしよ)〟と、永久に変わることのない神域=〝幽世(かくりよ)〟というふたつで世界を捉えています。現世で抱く怒りや悲しみは、目には見えない幽世に移され、一定量になると淀んだ気となって現世に溢れ出てきます。つまり、現世の自分自身を清めておけば、幽世が負のエネルギーでいっぱいにならず、現世で平穏無事に暮らせるのです」

日頃からお清めを実践していても、厄年は、特別なことをすべきだろうか。

「厄年は運気上昇の準備期間と捉え、無難に過ごせたら充分。神社での祈りは感謝、お清めは習慣です。何かあった時だけ頼るのではなく、日頃から意識することで、運の巡りも変わります」

[基本の作法]

●塩

万能に使えるお清めの基本のキ。

お清めといえば、真っ先に浮かぶ塩。古くは、イザナギノミコトが黄泉の国で穢れた身を海水で清めたと神話に記されている。「現代でも通夜や葬儀に参列した後、塩を振りますよね。人の死に触れるという非日常だけでなく、少しでも嫌な感じがした時には、自分にも物にも塩を振るといいですよ。盛り塩も邪気を取り払ってくれます。ブラックソルトを入れた塩風呂は、心身が清らかになっておすすめ」

●浄

身の回りを整えて、運気を高めよう。

この世の中で日々、生きていれば、穢れはどうしてもついてしまうもの。「だからこそ、当たり前のようですが、きちんとお風呂に入る、部屋を掃除して整理整頓を心がけるなど、日常生活でできる浄化をコツコツ積み重ねることが大切です。心に負荷がかかった日は、その日のうちに着ていた服をすべて洗いましょう。自分の体や身の回りを浄化することで、運気を高められるのです」

●神社

マイ神社を作って、神様との関係を強化!

神社は言わずと知れたパワースポット。「ただ、神社は本来、お願いごとをしに行くのではなく、生きていることに感謝し、『こんな人生にしていきます』と誓いをたてる場所。無病息災や合格祈願などの特別なお願いごとがある時だけ参拝するのではなく、日頃から定期的に出向き、地域の氏神様とのご縁を強くして、マイ神社を作っておきましょう。ここぞという時に神様がパワーを授けてくれます」

よいエネルギーをチャージするための、毎日心がけたいお清め習慣。

起きたらまずは朝日のパワーを吸う。

朝起きたらまず、窓を開け、部屋の空気を入れ換え、太陽光からエネルギーチャージを。「天照大御神様は太陽の神様と伝えられてきました。生命の源であるその絶大なるパワーは、〝浴びる〟だけではもったいない! 深く体内に吸い込んで、全身に巡らせましょう」

髪のケアを怠らず丁寧に整えよう。

髪のコンディションとお清め。一見無関係に思えるこのふたつ。「〝髪〟を〝神〟と捉えるといかがでしょうか。ちゃんと手をかけて、きれいにしておきたいと思いませんか。上から私たちを見守ってくださっている神様からよく見える髪は、艶やかで美しく!」

過去の後悔は手放し幸せな未来に向かう。

生真面目な人ほど「あの時どうしてこうしなかったのか……」と、後悔を引きずりやすい。「『あの時は頑張ったね』と、あなたを縛る呪いから解放して、いたわってあげてください。幸せな未来像をイメージすると、過去の苦しみといった負の感情を上書きできます」

 一日を始める朝は必ず下着まで替える。

実は、寝ている間も穢れは私たちの周りに溜まっていく。「朝の儀式として、清潔なパンツにはき替えて、不浄の状態をリセットしましょう。人は朝を迎えるたびに、新たに生まれ変われるという考えもあります。下着を取り替え、一日のスタートを切りましょう」

家とお墓の両方を常に清らかに。

風水では、私たちが住む家を〝陽宅〟、ご先祖様の家を〝隠宅〟と考える。「ご先祖様は、神様の大切なメッセージを伝えてくださいます。その方々のお宅であるお墓は自分の家と同じようにきれいに。自宅はとくに床を拭くとエネルギーがよい方向に変わります」

悪口は言わない、周りにも言わせない。

ネットに誹謗中傷を書き込んだり、悪口を言うことは、その人自身の心を汚す行為そのもの。「負の言葉が潜在意識にまで入り込んでしまいます。誰かが陰口をたたき始めたら、話題をさりげなく変えて言わせないようにしましょう。あなたの心が乱されずにすみます」

毎日5分の瞑想で理想の未来を想像する。

ネットニュースを見ては心がざわめき、SNSを開くと幸せそうな他人と比べて卑屈になって……。「現代は心を惑わせる情報に溢れています。静かに目を閉じ、愛に満たされた、未来の自分を想像してみてください。幸福感に包まれて、その日を穏やかに過ごせますよ」

「すみません」より 「ありがとう」と言う。

親切にしてもらったことに対して、つい「すみません」と言ってしまいがち。「『ありがとう』のほうが感謝の念はより伝わるものです。『ありがとう』という言葉は、不平不満やエゴといったネガティブなエネルギーを払い除ける力さえ持っているんですよ」

いいことは21日間続け成功につなげる。

運動や健康的な食事、美容など、いいと思ったことは、後回しにせず、その時にやるのが吉。「人は昨日と同じことの95%を繰り返すといわれており、すぐに始めないとそのままに。始めたら21日間、必死に続けていくと習慣となります。〝21〟は成功の数字なんです」

中井耀香

中井耀香 さん (なかい・ようか)

古神道数秘術研究家

和暦を使った独自の開運方法で、人生を好転させるアドバイスを行う。新刊に『中井耀香の金運上昇カレンダー2024 魂ふり』(KADOKAWA)。

『クロワッサン』1108号より

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