自分に合うコード決済の選び方とはじめ方【得する!大人のスマホ活用術】
イラストレーション・死後くん 文・長谷川未緒
最近よく見聞きする◯○ペイ。QRコードやバーコードを使うため、コード決済ともいわれている。前回、使うメリット・デメリット等について解説したが、今回はコード決済の種類や自分に合う選び方などを、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに聞いた。
コード決済可能なサービスにはどんなものがあるの?
「代表的なものは通信系で、ソフトバンク傘下のPayPayはコード決済の最多シェア。ドコモのd払いは、通信料に付与されるdポイントが使用可能です。auスマホ利用者向けのau PAYは、Pontaポイントが貯まります。楽天モバイルユーザーに便利なのは、楽天ペイ。ほかにもメルカリ愛用者専用といってもいいメルペイ、ファミリーマート公式のファミペイ、イオングループのイオンペイなど、多数あります」
どんなところで使える? 使える店は、どうしたらわかる?
「コード決済は、大手スーパーやコンビニ、ドラッグストア、飲食店、家電量販店、ファストフード店など、多くの店で使えます。店側としては現金と比べ、手数料が発生するデメリットはあるものの、低コストで導入でき、インバウンド効果も期待できるため、今後ますます導入する店舗数は増えるでしょう。使える店では、レジ前に利用可能なアプリのマークが提示してあることが多いです」
これから使い始めたい。選ぶポイントを教えて。
「まずは自分がよく利用する店舗で使えるものを選ぶといいでしょう。高還元率キャンペーンに惑わされないよう、2サービス程度に絞ることがおすすめ。
たとえば使える店が多いPayPayと、自分が使っている携帯電話会社(d払いやau PAYなど)。あるいはPayPayと、メルペイやファミペイなど。
また、ポイ活をする人は、共通ポイントを軸にした「◯◯経済圏」を目安にしても。楽天カードを使っている人は、楽天ペイにすると効率よくポイントを貯められます。なおPayPayのように、自社クレジットカード以外のチャージではポイントが貯まらないケースもあるので、注意が必要です」
始めるには、どうしたらいい?導入方法を教えて。
「スマホに専用のアプリをインストールします。App StoreやGooɡle Playストアで使いたいコード決済アプリを選びましょう。インストールが済んだら初期設定をしてアカウントを作ります。残高にチャージするために銀行口座やクレジットカードを登録したり、本人確認をしたりする必要があります」
コード決済は支払いだけじゃない!? ほかにできることがあるの?
「アプリの残高を使って個人間送金ができるので、友人と食事をしたときなどに現金同様の割り勘ができます。請求書払いができるアプリなら、公共料金などの支払いも。また、ポイントを使っての投資運用や、PayPayでは保険加入やふるさと納税もできたり。スマホは生活のベースであり、今後は金融サービスの拠点となっていくでしょう」
『クロワッサン』1105号より