くらし

54歳から韓国語をスタート、料理家・堤人美さんの趣味活。

「今が楽しくて仕方ない!」「やりたいことがいっぱい!」。
そんなアクティブな堤 人美さんの、人生を彩る趣味活とは?
  • 撮影・三東サイ 文・恒木綾子

動ける時間には限りが。だから今を楽しみたい。

[堤 人美さん]×[韓国語]

●はじめた年齢
54歳

●きっかけ
韓国ドラマで韓国文化に関心が高まったこと。

以前から韓国は好きだったものの、ドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1998〜』をきっかけに韓国文化にも興味を持ち、韓国語を学びたいと思うまでに夢中になったという堤人美さん。

「この作品は韓国の歴史や社会、料理を含めた韓国文化もリアルに描かれていて、韓国という国そのものにハマってしまったんです。あまりにも面白くて、このドラマをありとあらゆるメディアで見たのですが、それぞれ微妙に訳し方が違うのが気になって、徐々に韓国語にも興味を持つようになりました。
出演している俳優パク・ボゴムさんのファンになったこともあり、彼が話していることを聞き取れるようになりたかったり(笑)、現地に行っていろんな人と話してみたいと思ったんです」

韓国語の先生・キム・ウンジさんと韓国で初対面。先生が持っているのは韓国語翻訳版の堤さんのレシピ本。

すでに韓国語を学んでいた友人からオンラインレッスンの先生を紹介してもらい、昨年から韓国語の勉強を本格スタート。以来、生活にも変化が。

「それまでの私は、休みの日でも仕事しかしていませんでした。でも今は、週末に2時間のレッスンがあるので、その3時間前から自習を始めたり、それ以外の時間も勉強がてら韓国ドラマを見たり。
韓国をきっかけに交友関係も広がって、それまで仕事仲間だった料理家のワタナベマキさんとは韓国好き同士意気投合し、今では一緒に旅行をするほど仲良くなりました。
それ以外にも韓国ドラマ好きの友だちと朝からラインで盛り上がったり、一人でも弾丸旅行で訪ねるようになったり、プライベートがかなり充実しています。実は今、夫が単身赴任中なのですが、韓国にハマってからその寂しさを感じたこともありません(笑)」

とはいえ、50歳から新しいことを始めるのは気力も体力も必要。それでもためらわず、挑戦し続ける理由とは?

「体もそこそこ元気で、仕事や子育ても一段落し、自分のために使える時間が多いのが50代。でもこれから自身の病気や親の介護の問題は必ず出てくるはずなので、自由に動ける時間は限られています。だからこそ、今を楽しみたいという思いがすごく強くて。韓国語の日常会話をマスターしたら現地に住んでみたいとも思っていますし、やりたいと思ったことはお金が続く限り、全部やりたいと思っています」

韓国文学にも興味があり、東京・神保町の韓国書籍専門のブックカフェ『CHEKCCORI』などで小説を買うことも。

【韓国文化の楽しみ方】

先生おすすめの教材でオンラインレッスン。

韓国在住の先生とのオンラインレッスンは週に1回2時間ほど。先生おすすめの教材『できる韓国語』シリーズを使って進めていくそう。レッスン中にまとめたノートをもとに自習や復習も欠かさない。

食卓にもお手製の韓国料理がずらり。

写真はドラマで見て作ってみたというパンチャン(韓国のおかず)の一種で、飴がけのじゃこの炒め物。本来はごはんのお供だが、「海苔とチーズで巻けば、お酒のおつまみにもぴったり」と堤さん。
堤 人美

堤 人美 さん (つつみ・ひとみ)

料理家

書籍や雑誌でレシピ提案するほか、CMの料理製作も手がける。著書は『韓国ドラマの妄想ごはんレシピ帖』(主婦と生活社)など多数。

『クロワッサン』1096号より

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