鎌倉の苔社長に教わる、テラリウムの魅力。
撮影・青木和義、小川朋央、黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸
苔が静かな人気を呼んでいる。訪れたのは、鎌倉の苔専門ショップ『苔むすび』。代表の園田純寛さんにその魅力を教えてもらった。
「まず言えるのはマクロとミクロで見え方が変わるということでしょうか。マクロであればその場の雰囲気を作る。日本庭園などがいい例です。ミクロだとその精巧な作りに思わず見入ってしまう。まるで植物のミニチュアのよう」
1メートル離れて気づかなかったものが10センチまで近づくと見えてくる。さらにルーペで寄れば、そこには苔の宇宙が広がっている。そんな感動を得るために、ビギナーにはテラリウムがお薦め、と園田さん。テラリウムとはガラスの器を使った苔の栽培法だ。
「苔は微妙な湿度管理や光の確保が必要なので、部屋で育てるのは手軽にして最も適した方法だと言えます」
目下の園田さんの野望は鎌倉を苔の街にする、ということ。
「苔を観に鎌倉へ!が当たり前になればいいと思います」
〈苔専門店〉苔むすび
人と苔を結ぶ、鎌倉を拠点とした苔ブランド。
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2・4・22
TEL.0467・38・8136
営業時間:13時〜17時 火・金曜休
https://kokemusubi.com/
『クロワッサン』1092号より
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