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鎌倉の苔社長に教わる、テラリウムの魅力。

撮影・青木和義、小川朋央、黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸

苔が静かな人気を呼んでいる。訪れたのは、鎌倉の苔専門ショップ『苔むすび』。代表の園田純寛さんにその魅力を教えてもらった。

専用のガラスポットにヒノキゴケやタマゴケ、ツルチョウチンゴケなど、約10種類の苔を植えたテラリウム。
専用のガラスポットにヒノキゴケやタマゴケ、ツルチョウチンゴケなど、約10種類の苔を植えたテラリウム。

「まず言えるのはマクロとミクロで見え方が変わるということでしょうか。マクロであればその場の雰囲気を作る。日本庭園などがいい例です。ミクロだとその精巧な作りに思わず見入ってしまう。まるで植物のミニチュアのよう」

ミニュチュアのフィギュアを飾るのも楽しみ方の一つ。写真は、鎌倉の二の鳥居の狛犬を模したもの。
ミニュチュアのフィギュアを飾るのも楽しみ方の一つ。写真は、鎌倉の二の鳥居の狛犬を模したもの。

1メートル離れて気づかなかったものが10センチまで近づくと見えてくる。さらにルーペで寄れば、そこには苔の宇宙が広がっている。そんな感動を得るために、ビギナーにはテラリウムがお薦め、と園田さん。テラリウムとはガラスの器を使った苔の栽培法だ。

種類によっては苔テラリウムと観葉植物を合わせることもできる。
種類によっては苔テラリウムと観葉植物を合わせることもできる。

「苔は微妙な湿度管理や光の確保が必要なので、部屋で育てるのは手軽にして最も適した方法だと言えます」

目下の園田さんの野望は鎌倉を苔の街にする、ということ。
「苔を観に鎌倉へ!が当たり前になればいいと思います」

古民家風の店内。苔のあれこれを学ぶ、苔教室などがこちらで行われる。
古民家風の店内。苔のあれこれを学ぶ、苔教室などがこちらで行われる。
鎌倉の苔社長に教わる、テラリウムの魅力。

〈苔専門店〉苔むすび

人と苔を結ぶ、鎌倉を拠点とした苔ブランド。
神奈川県鎌倉市由比ガ浜2・4・22 
TEL.0467・38・8136 
営業時間:13時〜17時 火・金曜休
https://kokemusubi.com/

  • 園田純寛

    園田純寛 さん (そのだ・すみひろ)

    「苔むすび合同会社」苔社長

    大学では苔を含む植物の生理生態などを研究。メーカーで研究開発に従事した後に独立。苔販売のほかにも、ワークショップなどを積極的に開催。

『クロワッサン』1092号より

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