角田光代さんが西荻窪という“ゆるやかな街”に出合ったのは26歳のとき。根を下ろしてもうかれこれ30年近く。
「この街が大好きで、ずっと暮らしたい。骨を埋めるつもりでいます(笑)。私のような定時で働いていない人間が昼間ふらふらしていても、気楽に歩ける街なんです。キャラクターが際立つ個人経営のお店があちこちにあるのも楽しいんですよね」
気配りを大事にする角田さんにとって、お礼状などに用いるカード類が豊富に揃う雑貨店が多いのも大きな魅力。
「古本屋さんもけっこうあって、それぞれに特徴があります。コーヒーやお酒を飲みながら本を読めるブックカフェもあるから、ゆったりと過ごせますね」