くらし

路地歩きが楽しい神楽坂を、お菓子研究家の福田里香さんがご案内。

人気のエリアに在住の福田里香さんに、とっておきのお散歩コースを教えてもらいました。
美味しくて楽しい街歩き、ぜひ出かけてみてください。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり 地図製作・竹中聡司

和と洋がミックスされて、分け入るほど楽しい路地歩き。

神楽坂は小粋な“坂の街”。にぎわう神楽坂通りから1本横道に入れば、石畳の小路や情緒のある横丁が縦横無尽に走って魅力満点。そんな神楽坂に暮らして25年余の福田里香さんは言う。

「街歩きするにはもってこいの場所です。路地は入り組んでいて、あの先には何があるんだろうって好奇心をくすぐられ、異空間をさまよっているみたい。奥まったところにチーズ専門店があったりして、路地裏を歩くたびに新しい発見があるんですよね」

生来、運動が苦手だった福田さんだが、神楽坂は石段や坂道が多く、歩いているうちに足腰も丈夫になったそう。

「ここにはフランス語の学校、アンスティチュ・フランセ東京があって、フランス人オーナーのお店も多く、『リトルパリ』とも呼ばれています。和と洋がモダンに融合しているのも魅力です」

大通りにも路地裏にも隠れた名店と呼ばれるショップや飲食店がいっぱい。

「パリを思わせるスイーツ店があったり、テラスでくつろげる本屋さんがあったり、グルメな中華屋さんもある。洗練された新しいお店がたくさんある一方、江戸の風情や花街の面影も残っています。時間、空間を飛び越えた不思議なエトランジェ気分を、歩いていると味わえるのが神楽坂なんですよね」

オー・メルベイユ・ ドゥ・フレッド

●北フランスの伝統メレンゲ菓子、口どけなめらかな本場の味を。

北フランスとベルギーの伝統的ブリオッシュ、クラミック・チョコレートチップ750円。
右上・2、3階はカフェ。オリジナルドリンク・メルベイユ780円。右下・メレンゲにホイップクリームをまとわせた看板商品メルベイユの中で、クリスタルメレンゲチップをコーティングしたエキセントリック350円。ギフトボックスも。左上・型押しの生地にクリームをサンドしたフラマンドル風ワッフル。左下・製作工程がガラス越しに。

フランス北部リールに本店を構え、世界に40店舗以上を展開するメレンゲ菓子店。

●東京都新宿区矢来町107 
03・5579・8353
営業時間:テイクアウト9時~19時 カフェ11時~19時 無休

中国四川料理 梅香(ちゅうごくしせんりょうり メイシャン)

●香り豊かで、旨みにハマる本格中華。

福田さんお気に入りの酸辣麵1,100円。黒酢が効いて旨み濃厚。食後はさっぱりと杏仁豆腐550円。

オーナーシェフの伊藤光恵さんと、接客担当の妹、昌代さんが営む人気店。四川料理の奥深さに感動。

●東京都新宿区横寺町37・39 中嶋第一ビル1F 
TEL.03・3260・2658 
営業時間:12時~14時、17時30分~21時30分(土・日曜、
祝日~21時) 月・火曜休

和菓子処 柳川堂 清水

手前・蒸しきんつば180円。「あんこが美味しい」(福田さん)。奥・栗丸ごとを白あんで包んだ「手向山」350円。「先代から愛用しています。これからの季節、おはぎもおすすめ」

●戦前の昭和から、神楽坂に90年。茶道の家元にも愛される和菓子店。

●東京都新宿区矢来町110
TEL.03・3268・7438 
営業時間:9時30分ごろ〜18時30分ごろ(土・日曜〜18時) 不定休

かもめブックス

●昔日の文豪が集った街を、いまも本がつないでくれる。

上・本の校閲会社が営む新刊書店。下右・オリジナルトートバッグなど雑貨も販売。下左・フェア台は3週間ごとにテーマが変わり、本にはオリジナルの帯が巻かれる。
下・心地いいテラス席。上・カフェラテ550円。

カフェとギャラリーが併設され、ふらっと立ち寄る楽しさを満喫できる。

●東京都新宿区矢来町123 第1矢来ビル1F 
TEL.03・5228・5490 
営業時間:11時~20時 水曜休

福田里香

福田里香 さん (ふくだ・りか)

お菓子研究家

雑誌や書籍、商品プロデュースを中心に活躍。レシピ本に加え、独自のフード理論を展開するエッセイも好評。著書に『民芸お菓子』(エイ出版社)、『新しいサラダ』(KADOKAWA)など。

『クロワッサン』1079号より

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