20代までは汚部屋住人、今や”片付けマスター”。平野ノラさんの7つの片付け習慣。
撮影・黒川ひろみ 構成&文・小沢緑子
【習慣3】常に服は オーディションにかける。
服好きなうえ、職業柄、仕事用衣装もアクセサリーも増えていく。
「定期的にクローゼットから服を全部外に出して、今着たいかどうかを選び抜くオーディションをしています」。
役目を果たしてくれた服や、かつてお気に入りだったものは、次に必要としてくれる人に贈ったり、リメイクして生まれ変わらせたり。「常に適量に保ち、循環させたほうが服も喜びます」
【習慣4】使用頻度が低いものはキャリーケース、 写真や手紙はバインダーへ。
年に数回しか使わないものは、収納の奥に埋もれがち。
「キャリーケースを収納として活用しています。開けなくても中身がひと目でわかるように、収納したものをイラストにし、日付も書いて管理」。
写真、手紙など、紙類の大切な品はバインダーへ。
「以前はバラバラに保管していましたが、一括管理すると探すことなくすぐに見返すことができるのでこの方法に」
【習慣5】収納はわかりやすく使いやすく。
「収納はしまえば終わりではなく〝使いやすさ〟も考えます。置き場を決め、どこに何があるか家族が見てもわかるよう、余裕をもたせた収納に。箱に入れたものも、蓋をせず見える化しています」。
玄関からの通り道である廊下の壁面収納には、こんな工夫も。
「真ん中の段に文具やタブレットとキーボードも置き、ちょっとした作業ならそこでできるようにしています」
【習慣6】洗面所も外には何も出さない。
水回りはいつも清潔に保ちたいから、洗面台の上には何も置かない。
「掃除も改めてするのは大変ですが、何もなければ水滴がついたらサッとすぐに拭き取れるので。ゴミ箱も置かず、代わりに使い捨てできるショッパーを洗面台の引き出しの中にセット」。
歯ブラシなどは、洗面台の鏡裏の棚へ。スキンケアセットやバスタオルも最小限に絞り、洗面台横の棚に収納。
【習慣7】靴も厳選。玄関に靴は出しっぱなしにしない。
「玄関が片づいていると、家に帰ってくるたびに清々しい気持ちになるもの。それに幸運は玄関から入ってくるといわれるから逃さないためにも(笑)、靴は出しっぱなしにしないで、靴箱に戻します」。
靴箱の中も整然。
「一度全部外に出してオーディションにかけたら、用途別に数足あれば充分なことが判明して」。家族3人分とも、お気に入りの靴だけに絞っている。
『クロワッサン』1075号より
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