コロナ禍で長期間、親に会えなくなったので、仕事を辞めて地元に帰って親のめんどうをみる、という方の話はときどき耳に入ってきます。ただしその大半は、定年間近の方が退職を早めたようなケースです。
親はもちろん大切ですが、この先、介護は5年、10年、あるいはそれ以上続くかもしれません。人生100年時代と言われますが、自分自身の老後の経済状況についても、きちんと見据えておく必要があります。
また、介護は通常の場合、親の状態が好転することはほとんどないため、介護にあたる時間はどんどん増えていきます。すると、経済的にも、肉体的にも精神的にもより負担に感じるようになり、追いつめられてしまう人も少なくありません。いろいろな制度や介護サービスを活用しながら、今の仕事を続けられないか、もう一度考えてみましょう。