くらし

美味しいもの好きが選んだ、卵・鶏・豆腐・納豆の店。

  • 撮影・黒川ひろみ 文、構成・松本あかね

小川 糸(おがわ・いと)さん

小説家
2008年『食堂かたつむり』でデビュー。海外でも多数翻訳されている。ベルリン滞在を経て東京在住。近著は『ライオンのおやつ』(ポプラ社)。

「卵かけご飯にするのが好き。 無人販売ロッカーで買っています」

赤玉 ボリス・ブラウン(10個入り)500円、白 アローカナ(10個入り)700円 ※通販なし 問い合わせ:吉実園 TEL.03・3300・1833

東京・世田谷の農園で放し飼いの鶏が闊歩。「アローカナ」「ボリス・ブラウン」の2種のうち、小川さんは後者がお気に入り。白身がぷるんと立ち上がり鮮度抜群。

栗原 友(くりはら・とも)さん

料理家
鮮魚店勤務を経て昨年、東京・築地に鮮魚店『クリトモ商店』をオープン。近著は『魚屋だから考えた。クリトモのかんたん魚レシピ』(文藝春秋)。

「大ぶりで肉厚、身がふわふわ。 ジューシーな塩焼きがおすすめ」

地鶏スキ焼・アミ焼(100g)396円 問い合わせ:嵐山たなか TEL.075・861・0587

鶏、鴨のほか鰻や鮎など里山の幸を扱う京都の鮮魚・精肉店で、毎朝捌く平飼いの京赤地鶏。鶏の脂で焼くとより赤身の旨味が引き立つ。すき焼き、網焼き用にカットも依頼できる。

宇和川恵美子(うわがわ・えみこ)さん

「GRANDMA MAMA DAUGHTER」デザイナー
祖母から母へ、娘へと受け継がれる洋服作りをコンセプトに2010年、自身のブランドを設立。京都にアトリエを構える。

「京都の料理屋で出合った味。ひと口目はそのまま味わって」

上・油揚げ豆腐270円、下・手造りにがり絹ごし豆腐227円 問い合わせ:とようけ屋山本 TEL.075・462・1315

濃く滑らかな舌触り。「冷や奴はもちろん温かいご飯にのせて青じそ、もみのり、すりごま、ごま油とだし醤油でいただく丼もおすすめ」。長さ30cm超えのお揚げはこんがり焼いて生姜醤油で。

石井泰二(いしい・たいじ)さん

「七転納豆探検隊」主宰
会社勤めのかたわら全国各地を訪ね、納豆の魅力を発信。これまで3500種以上を実食。近著は『納豆くらべ』(文苑堂)。

「真摯に作られた梅フレーバーで、納豆の新境地を」

上から時計回りに、梅納豆(40g×3)194円 問い合わせ:北海道はまなす食品 TEL.0120・124・710 国産 梅の花納豆(40g×3)12個セット3,580円 問い合わせ:二豊フーズ TEL.0120・200・386 梅香り立つ逢わせ納豆(9個詰)2,850円 問い合わせ:粕川なっとう 上州農産TEL.027・212・6300

「『梅納豆』は梅果肉入りでカリッとした食感のタレ。『梅の花納豆』は梅から採取した乳酸菌配合の爽やか系。『梅香り立つ逢わせ納豆』は黒豆と黄大豆のミックス納豆にダシの効いた梅肉タレが絡む」。

chizu(チズ)さん

スタイリスト
料理を中心にインテリア、ジュエリーなどのスタイリストとして活躍。著書に『私をぐっと素敵に見せる大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)が。

「いろいろな部位を使い分けて料理する、工夫が楽しい」

山林放飼 黒岩土鶏(R) 1羽5,000円前後〜6,000円前後。大きさによる。問い合わせ:黒岩牧場 TEL.0120・11・5045

宮崎の山林で野草や腐葉土をついばみ、湧き水を飲んでストレスなく育つ「黒岩土鶏」。「生産者の方の鶏への誠実さにも共感します」。かむと澄んだ肉汁がじゅわり。

渡邉麻里子(わたなべ・まりこ)さん

「タルマーリー」オーナー
鳥取県智頭町で野生の菌で発酵させるパンとビールの製造、カフェの運営を夫と共同で手がける。近著は『菌の声を聴け』(ミシマ社)。

「鳥取県雨滝のきれいな水で作ったお豆腐です」

もめん豆腐170円、きぬ豆腐170円 問い合わせ:とうふ工房雨滝 TEL.0857・58・0770

「県内産の大豆の味がしっかりして美味しい。青紫蘇をのせた冷や奴、肉豆腐、スンドゥブにとしょっちゅう食卓に上ります」。「生しぼり製法」でえぐみのないすっきりした味わい。

井川直子(いかわ・なおこ)さん

文筆家
料理人、生産者、醸造家らをテーマに執筆活動。最新刊は『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』(文藝春秋)。

「野趣あふれる肉と濃厚な卵。 『土佐ジロー』の親子丼をぜひ」

有精卵10個1,080円、カット肉200g 1,620円 賽はたやま夢楽 TEL.090・4787・0413

「土佐地鶏」を由来とする「土佐ジロー」。親子丼にはがらスープ(378円)も合わせて。同梱のレシピに沿ったシンプルな調理法からお試しを。

「潔くきりっとしたお江戸の味。 白ワインと相性良し」

江戸たまご(3個入り)本格みそ漬594円 問い合わせ:銀座若菜 TEL.0120・54・5611

「漬物屋さんが作る味噌漬け卵。チーズに添えたり、水切り豆腐にのせてオリーブオイルを垂らしても」。

村上竜一(むらかみ・りゅういち)さん

『納豆マガジン』編集長
インスタグラムで発信した納豆レビューをきっかけに、今年3月『納豆マガジン』(さりげなく)を創刊。nattomagazine.net

「一粒一粒の旨味、強い糸引き。誰もが虜になるはず」

みずくぐり納豆(2個入り)330円 問い合わせ:グリーン藤栄 TEL.0740・34・1001 オンラインショップ http://gtouei.shop-pro.jp

滋賀県の在来種「みずくぐり」は従来の大粒大豆よりひと回り大きい。「200回以上混ぜるとより美味しい」。栽培期間中農薬・化学肥料不使用。

「経木の香りと豆の甘味。2種のタレで味変も楽しめます」

小粒青大豆納豆 みどりご432円 問い合わせ:丸真食品 TEL.0120・04・2770

舟形パッケージでおなじみ「舟納豆」の人気商品。「国産青大豆『黒神』を使い、甘みが格段にアップ。緑がかった色合いも珍しい」。

松浦達也(まつうら・たつや)さん

フードアクティビスト
食専門誌から新聞、ウェブまで執筆。テレビ、ラジオで食のトレンド解説も。著書に『新しい卵ドリル』(マガジンハウス)ほか。

「カステラのように甘い玉子焼き。 デザート感覚でいただく贅沢」

別厚775円(税別)問い合わせ:山田製玉部 TEL.078・341・8476

昭和27年創業、神戸の卵焼き専門店の魚肉すり身入り卵焼き。「関西の知人に紹介してもらいました。この道60年の職人の技術が生む、見事な美しい焼き色に感銘」。

「現地で食べ衝撃。 懐かしい店の味が蘇りました」

半身から揚げカレー味冷凍1,080円 問い合わせ:鳥専門店せきとり TEL.025・223・5934

「カレー味のスナックを彷彿とさせるノスタルジックな風味がたまらない」。休ませながら温め、加熱ムラを防ぐのがコツ。

野村友里(のむら・ゆり)さん

「eatrip」主宰、料理人
食のイベント、プロデュースのほか、「restaurant eatrip」「eatrip soil」を運営。近著は『会いたくて、食べたくて』(マガジンハウス)。

「黄身はもとより白身が美味! 茹で卵で真価を発揮します」

お試しセット(6個×4p)2,890円(送料込) 問い合わせ:ROOSTER https://www.rooster-henhouse.jp

甲斐駒ヶ岳の麓、欧州基準の動物福祉を目指す農場で、ケージフリーで伸び伸び育った純国産種「岡崎おうはん」。ほんのり甘い白身、コクのある黄身の卵は最高だ。

※特に記載のない場合は通販可。別途、送料・払込手数料がかかります。

『クロワッサン』1052号より

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