「カミアカリ」「新之助」「雪若丸」「ミネアサヒ」…。相撲の力士の名前ではありません。この1年で試食して、その美味しさに唸ったお米の名前です。
美味しいお米と言えば「コシヒカリ」が有名ですが、さすが米どころ日本。北は北海道から沖縄の石垣島まで多種多様なお米を生産しているんです。
品種によって粒の大きさ、風味、香り、粘りや艶などに違った特徴があるので、シンプルなお米そのものの食べ比べは、食いしん坊の究極の楽しみ。最近は市場にあまり出ない希少種を扱うセレクトショップもあるので、自分好みの「推し米」を見つけるのも容易です。
最高のご馳走でもある新米も登場するこの時期、お米さんを最高の状態でいただきたいもの。研ぎ方、炊き方はお米マイスターなどプロの方のおすすめ法を実践するとして、自分なりにこだわったのは保存の仕方です。
冷凍するとやはり風味が飛び、パサついて美味しさが半減します。
そこでデパートの催事で購入したのが曲げわっぱのお櫃。見た目がとても美しく、冷めても美味しいご飯をよそう自分に、「暮らしを丁寧にしているわ〜」とうっとり自己陶酔できるのですが、温かいご飯を食べたいとなったら、移し変えて温めないといけない。さらに使い終わったお櫃にお米が粘りつき、洗うのが厄介でしっかり乾かさないとかびる始末…。丁寧に暮らせない自分には、ハードルが高い代物でした。
そこで出会ったのが、土鍋で有名な伊賀焼の陶器製のめしびつ。