くらし

お金遣いや縁起物など、ギフトコンシェルジェ裏地桂子さんが続けている、日々の習慣。

強運の人が心がけているのは、実はささやかなこと。
お金遣いや財布のマイルール、開運グッズ、縁起物など、真似したくなることばかり。
  • 撮影・三東サイ 文・田村幸子

毎月お一日(ついたち)には買い物はしません。 幼いころ母に教わったことだから。

これまで開運、招運を願ってやってみたことで、裏地桂子さんが効果があったと実感するのは、都内の有名店で印鑑3点を誂えたことと気学。

「25年ぐらい前のことですが、1カ月間に3人の知人友人から『印鑑は大切よ』とたて続けにアドバイスされたんです。それまでは夫の印鑑を一緒に使っていたんですが、それではダメだと。私は信頼する人の話をわりと素直に聞き入れるほう。それも運を強くする秘訣かもしれません」

裏地さんが生まれ育った愛媛県松山市内の実家では、玄関に備前焼の大黒様が鎮座し、神棚も祀られていた。

「私が高校生のころ他界した母も、祖母も、お金にまつわることを教えてくれました。そのなかで今も心がけているのが、お一日にはなるべくお金を使わない。食料品や消耗品は除外しても、大きな買い物はしません。なぜなら、月の初日からお金を使うと、その月は浪費してしまうから、というのです。これまでの人生で宝くじが高額当せんしたり、投資で大儲けしたことはないですが、そこそこやってこられたのは神棚やお墓参りのおかげでしょうか」

あとはお金にまつわるネガティブなことは言わないと決めている。

「よく、『貧乏暇なし』とか、『お金がない』と言う人がいますが、たとえ謙遜でもやめたほうがいいです、言霊の影響は大きいので。私は割り勘で端数が出たら『小金持ちなんで……』とさらりと言って払いますね」

気学を学んで方位やタイミングを大切に暮らすようになったことも、運気を後押ししたのだろう。

「私は臆病なところがあり、“これで大丈夫”と自分で自分を安心させたいのです」と裏地さん。

「コツコツ貯蓄するタイプではないのですが、コロナ禍でお金を使うのは住空間と食まわりになりました」

お賽銭用のバッグチャームと御朱印帳をミニ布袋に入れて、常に用意

「お賽銭は5円玉と決めています。お参りに行ったときいつでも納められるように、『カドウ京都』のバッグチャームに5円玉をぎっしりつめてあります」と裏地さん。

東京・日本橋の和紙専門店『榛原』の御朱印帳と友人が手作りしてくれた白地に赤い刺繡のミニバッグは、いつも3点セットで用意しておく。

「白と赤は一白水星の私のラッキーカラーです」

ずっと続けている気学のお勉強。毎日の生活に生かしています

ずっと鑑定してもらっている気学の先生のところで勉強している裏地さん。

「易は立てられませんが、方位を見ることはできます。友だち数人で旅行するときも、ひとりずつの吉方と凶方を見て、日にちやタイミングも調べます。みんな別々に吉方日に出発して、現地集合現地解散。大人の旅ならでは、と思います」

印鑑は大切と3人の人に言われ、すぐに誂えました

実印、銀行届け印、認め印の3点セット。

「その人に欠けている部分を印鑑で補うそうで、夫と私の印鑑は同じ店のものですが、ちがう書体なんです。誂えるまでは夫の認め印を共有していましたが、『それはダメ、よくない』と3人の知人友人にほぼ同時期にアドバイスされて。なにかの啓示だったのでしょうか」

壽の紋様の帯は、最強の強運マダムからいただき、愛用しています

あでやかな朱赤に金色の紋様の帯には“壽”の文字が織り込まれている。着物好きなら誰もがあこがれる『龍村』の帯は、裏地さんが「最強の強運マダム」と呼ぶ年上の友人から贈られたもの。

「自分の背丈よりも長いものを厄年に贈られると、厄から身を守ってくれるそうです。できれば身にまとうもの。この帯、派手に見えてどんな着物にも合います」

お祝い事があったら、お福分けするようにしています

「お福分け」はギフトコンシェルジュの裏地さんならではの心遣い。

「今年は5月に夫の還暦と結婚33周年。そして、夫が心肺停止から奇跡的に復活した“生まれ変わり1年”を記念し、『BABBI』のチョコレートをオリジナルデザインの包み紙に。お世話になった方々に贈りました」。

数がまとまればオーダーも可能。

神棚はずっと 大事にしています。目線よりも上に祀ります

結婚して家を建てたとき、伊勢神宮参道の神具店で購入した神棚。

「伝統的な美しさでシンプルなこの神棚が気に入りました。御札は天照大神と伊勢神宮。そして氏神様のもの。うちは目線よりも上の南向きに祀っています。毎月1日と15日に榊を取り替えるのは男の人の役割。うちでは夫がやってくれます」

名前の位置が大事。 “開運名刺”は、邪気を払う赤い名刺入れに

名刺交換では、いろいろな人の気が行き交う。

「名刺は人の運気をもらいやすいので、邪気を祓うために名刺入れは赤と決めています。私の名刺は一白水星の定位・北に余白をとって、よき運が入ってきやすいようにデザインしてもらった開運名刺。埼玉県の山間にある三峯神社の御守りは、いつもここに入れています」

裏地桂子

裏地桂子 さん (うらじ・けいこ)

ギフトコンシェルジュ

各メディアでギフトの話を紹介。商品のセレクション、プロデュースも。著書に『ごきげん力 8つの育て方』(ワニ・プラス)など。毎日更新しているインスタグラムは、@k.uraji。

『クロワッサン』1048号より

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