くらし

旬の青菜のポタージュ【ビジンサマレシピ】

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。
  • レシピ提供:中村恭子
旬の青菜のポタージュ 

我が家のある蓼科高原では色々な露地物野菜が採れるようになってきました。

少し前まではラディッシュが毎日たくさん採れたので、根の部分はサラダや酢漬け、葉の部分はお味噌汁やスープ、丸ごと全部を使ってグリルやソテーにと色々なお料理で楽しみました。

↑これは、とある日の私の昼食。ラディッシュのソテーと頂き物の静岡のトウモロコシがメインディッシュ。他に冷凍保存しておいた山菜の天ぷら、納豆、酵素玄米のおにぎり。

今は小松菜、菜花や春菊などが元気よく育っています。

↑今回は私の定番料理の一つ、小松菜とジャガイモを使ったポタージュをご紹介します。 ブイヨンを使うこともありますが素材の味を楽しみたい時には水で引いた昆布出汁を使うことが多いです。

写真のように使用する昆布はほんの少しでOK。その代わりじっくり一晩置いて味を引き出します。昆布の量が多いと昆布の味が立ちすぎて素材の味が消えてしまうので注意してくださいね。

【材料】

小松菜 約1/2束
玉ねぎ 1/2個
中くらいのじゃがいも 1個
昆布出汁 400cc
塩麹 大さじ1
塩 少々
オリーブオイル 大さじ1~

仕上げ用
豆乳 200cc〜 
塩、胡椒 少々

【作り方】

1.小松菜は4~5cmのざく切りに、玉ねぎは繊維に沿って薄切り、じゃがいもも薄切りにします。オリーブオイルをひいた鍋に玉ねぎとじゃがいもと塩少々加えて玉ねぎがしんなりするまで炒めたら昆布出汁と塩麹を加えて煮ます。目安は沸騰後15分くらい。この時蓋をしておくと昆布出汁の蒸発を防ぐことができます。
2.刻んだ小松菜を加えて再沸騰後5分ほど弱火で煮ます。
3.粗熱をとってからミキサーなどにかけて滑らかにして鍋に戻します。
4.再び火にかけて豆乳を加え味を見て塩・胡椒で味を整えて完成です。仕上げは豆乳だけでなくお好みのミルクに変えてもOK。色々なアレンジをお楽しみください。

●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

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