くらし

【動画付き】「ビジンサマレシピ」で作る、甘酒のマリネベース

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。
  • レシピ提供:中村恭子 撮影・津山寿文(株式会社ヒトヒトプロモーション)
味噌や日本酒で名高い信州ですがお味噌屋さん、酒造さんの中には同じ麹菌で昔ながらの甘酒を作っているところもあります。
甘酒もまた伝統的な発酵食品で、ビタミンB郡が豊富なので疲労回復に効果があります。酒粕に砂糖を入れて作るタイプもありますが、本来の甘酒は米のデンプンを麹菌により糖化させたもので、砂糖や人工甘味料を使用していません。またこうして作られたものはアルコールを含んでいないためお子様やお酒を飲めない方でも安心です。
寒い冬に温めて飲むイメージがありますが俳句では夏の季語。昔は冷たく冷やして飲むことが一般的でした。栄養価が高く消化吸収も良いのでお砂糖の代わりの調味料として使っても良いでしょう。

甘酒のマリネベース

甘酒を使った万能マリネベースをご紹介します。
野菜以外にも、白身魚・ホタテなど淡白な魚介類との相性が良いのでお試しください。
また生食できない食材の場合は下味として使い、その後加熱調理すると良いでしょう。
野菜は基本的にぬか漬けにむく物がむいています。
ぬか床よりも少ない塩気で漬け込むので、野菜はスライスして使うことで味の染み込みがよくなります。

【材料】
甘酒 100g
塩 小さじ1
レモン果汁 小さじ2
レモンスライス(あれば) 2枚
昆布 切手大 1枚

トマト、きゅうり、アボガド 合わせて400g

 

【作り方】
1.
甘酒マリネのベースを作る。甘酒に分量の塩、レモン果汁を加えて混ぜて塩を溶かす。
2. きゅうり、トマト、アボガドを半分にカットして更にスライスする。
3. タッパー等に甘酒マリネのベースを1/3程度薄くのばし、昆布を入れて野菜を並べ入れ、その上に残りの甘酒マリネのベースをかけてスライスしたレモンを乗せて数時間(できれば一晩)おき味を馴染ませる。
4. 野菜を取り出しオリーブオイルと黒胡椒をかけてお好みのハーブをちらして頂く。

甘酒のマリネベースのレシピ動画
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。
2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。
●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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