くらし

美味しい上に、体にもうれしい。知りたい、アラスカ産明太子の魅力。【アラスカシーフードマーケティング協会】

冷蔵庫にあるとうれしい明太子。ごはんの友にもおつまみにもなる頼もしい存在。米国アラスカの海から来ているものが多いと知っていましたか?
  • 撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子 文・一澤ひらり

明太子が大好き! という料理研究家の藤井恵さん。日本では福岡の加工品として有名だが、実は原材料になるスケソウダラの卵はほぼ半分がアラスカ産。その品質の高さは群を抜いている。

「アラスカでは法律で魚の養殖が禁止されているため、アラスカ産の魚は全て天然物。漁業が生態系に与える影響を最小限にとどめるよう厳しい漁業管理をして、豊かで美しい海が守られているんですよ」

と説明してくれたのは、 アラスカシーフードマーケティング協会トレードレプレゼンタティブの家形晶子さん。

豊かな自然の中、環境への充分な配慮のもとで行われているアラスカの漁業。

漁獲したスケソウダラは鮮度を保った状態で速やかに加工処理。身も卵も獲れたてのおいしさのまま急速凍結され、日本などへ輸出されるという。

「科学的な根拠に基づき毎年設定される漁獲量を厳格に守り、環境に充分配慮した漁具漁法で漁を行い、鮮度を保ったまま急速凍結します。環境にやさしく、安心して、おいしく食べられる。アラスカのスケソウダラ漁は、世界で最も成功しているサステイナブルな漁 業といわれ、天然の海の恵みを届けています」

明太子は吸収効率のよいオメガ3や、ビタミン類など、栄養満点。

ごはんの友として食卓に欠かせない明太子は高タンパク、低糖質で非常に優秀な食材、と、管理栄養士でもある藤井恵さんは太鼓判を押す。

「明太子にはオメガ3という体内では作ることのできない不飽和脂肪酸が含まれ、ことに記憶力や学習能力を向上させるDHAや、血液をサラサラにするEPAが豊富なんです。オメガ3にはアマニ油やエゴマ油などの植物性のものもありますが、明太子のような動物性のほうが吸収効率がいいんですよ」

明太子には現代人に不足しがちな栄養が豊富

● 脳を活性化するオメガ3 ● 老化を防ぐビタミン類 ● 高タンパク・低糖質

さらに明太子にはビタミンE、B群など、ビタミンが種類多く含まれる。

「ビタミンは血圧、コレステロール、粘膜や肌の調子を整え、老化を防いでくれます。ビタミンEは抗酸化作用で紫外線から肌を守ってくれるし、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えます。 副腎皮質ホルモンの合成を促すパントテン酸(ビタミンB5)も多く含み、ストレスの緩和に効果的なんです」

料理でも明太子の旨みと塩気を生かせば、味が決まりやすく手軽に作れる。

「明太子は生か半生がおいしいので、和え物はもちろん、揚げ物の具材にすれば、明太子以外の食材に火が通ればいいので手間がかかりません。海の幸の恵みを存分に味わってください」

明太子を美味しくいただく2つのレシピを藤井恵さんに考案してもらいました。

【レシピ1】セロリ・トマト・きゅうりのキムチ風明太和え

明太子の旨みで夏野菜をたくさん食べられる!

「キムチにはアミの塩辛といった魚介の旨みを加えますが、明太子で作ると生臭さがなく、さっぱりとマイルドに仕上がります。夏野菜なら何にでも合いますよ」

材料( 作りやすい分量)

明太子2腹(4本)
セロリの茎2本
トマト(小)4個
きゅうり2本
A[粗挽き赤唐辛子粉大さじ1、生姜汁大さじ1、おろしにんにく小さじ1、はちみつ小さじ1]

作り方

1.セロリは筋を取り、4cm長さで1cm幅の棒状に切る。トマトはヘタをくりぬき、熱湯に入れて、皮がはじけたら水にとり、皮をむく。きゅうりは縦4つ割りにし、4cm長さに切る。明太子はうす皮を除く。
2.セロリ、きゅうりに塩 小さじ1/4(分量外)ずつをふり、しんなりするまでおいて水気を絞る。
3.ボウルに明太子を入れ、Aを加えて混ぜ合わせる。
4.セロリ、トマト、きゅうりに3を等分に加え、それぞれ和える。

明太子におろしにんにくなどをプラス。

【レシピ2】 明太子の青じそいわし巻き。

季節の素材と合わせたごはんの進む一品。

「福岡には『いわし明太』という名産品があるくらい相性がいいんです。しかもダブル魚介で、DHAとEPAがたっぷり。青じそはβ-カロテン豊富なので、多めに使って爽やかに味わうのがおすすめです」

材料(2人分)

明太子(小)1腹 (2本)
いわし4尾
塩小さじ 1/3
青じそ8枚
すだち1個
A[天ぷら粉大さじ6、水大さじ5]
揚げ油適量

作り方
1.いわしは頭を落として腹に切り込みを入れ、ワタを除いて洗い、手開きして中骨を除く。 塩をふって15分おき、水気をしっかり拭く。
2.明太子はそれぞれ半分に切り、すだちは4つに切る。
3.いわし1尾に青じそ2枚、明太子の順にのせ、くるくる巻いて楊枝で留める。残り3尾も同様に。
4.揚げ油を180°Cに熱し、3をAにくぐらせて入れ、3分ほど揚げる。
5.楊枝を取って器に盛りつけ、すだちを添える。

青じそに明太子をのせて巻いていく。

アラスカ産明太子やシーフードのことをもっと知りたい。

アラスカシーフードマーケティング協会は、米国アラスカ州政府とアラスカの水産業界の官民共同パートナーシップで、世界各国でマーケティング活動を行う非営利団体。アラスカ産シーフードが全て「天然」で、「サステイナブル」な漁業によって獲られていることなどが、同協会のホームページに詳しく紹介されているので必見!

\WebサイトにGO!/

美味しくて体にいいシーフードのレシピがたくさん。 イベント情報はインスタグラム(@alaskaseafoodjapan)をぜひチェック。

藤井恵

藤井恵 さん (ふじいめぐみ)

料理研究家、管理栄養士

栄養バランスを考慮した、簡単でおいしいレシピに定評がある。 著書に『藤井恵さんのむずかしくないお魚レシピ』(講談社)など多数。

問合せ先・アラスカシーフードマーケティング協会
e-mail: ASMIJapan@xpd-inc.co.jp

『クロワッサン』1047号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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