<事例>ひとり暮らしだった母の遺品整理のためにインターネットで検索した業者に電話をして見積もりにきてもらった上で依頼。作業時に予定外の料金を追加され最終的に見積金額の2倍の費用を請求された。
<解説>
遺品整理に関するトラブルもここ数年目立つという。
「核家族化が進み高齢独居世帯が増えたことも背景にあると思います。料金や作業内容についてのトラブル相談が多いですね」(国民生活センター・高橋さん)
業者に依頼する場合はやはり複数業者から見積もりをとる、作業内容と追加料金も含めて総額を明確にする、キャンセル料、クーリングオフの確認を行うのが基本。
「遺品整理の場合、一軒丸ごとだと処分費が100万円くらいかかることもあります。廃棄物の処理は今、規制が厳しく業者がきちんと分別して処理すればある程度の費用はかかるはずです。
見積料金がほかと比べて安すぎる場合は、適切に処理せず不法投棄している可能性も。安さの理由を確認したほうがいいです」(渡部さん)
「なぜ料金が安いのか」「どこの処理場で処分するのか」などを、さりげなく聞き、納得のいく説明をしてくれるかを見極めよう。