写真家・上山知代子さんの住まいは、地下1階と地上フロアで構成されるメゾネットタイプのマンション。すっきりと片づいてはいるが、防災の手立てはほとんどしていないという。そんな現状を熊田明美さんがチェックした。
「大地震が起きたらかなり危険ですね。冷蔵庫や本棚など転倒防止対策をしていないし、割れやすいものが高い所に置いてあります。災害が起きたら転倒物や落下物でケガをしたり、通路が塞がれてしまうんです。停電時に自動点灯する明かりもないし、衛生用品、食料などの備蓄品も少ないですね」
防災対策の基本のキは家の中がきちんと片づいていること。
「災害時は気持ちが動転してパニックになりやすく、モノが散乱した室内はとても危険です。普段から家の中が片づいていればリスクを軽減できて、必要なものをすぐに取り出せます。不要なものを減らせば、命をつなぐために必要な水や食料などの備蓄スペースも確保できるんです。自然災害はいまや切実な問題。日頃の備えが大切ですね」
実際にどんな点に気をつけて、対策を施すべきなのか、見ていこう。