髙橋ゆきさんは家事代行サービス会社の経営者だけでなく、世界初となる家事大学の学長を務めるなど幅広く活躍。
さらには、大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、昨年話題だったドラマ『極主夫道』(日本テレビ系)で家事監修を担当。
掃除や片づけ、家事全般の知識や独自の発想力を生かし、さまざまなメディアに引っ張りだこだ。そんな髙橋さんの原点は高校生時代に遡るという。
「両親が共働きでほとんど家にいなかったので、私は生まれてからずっと母方の祖母と同居していました。
高校生の時、その祖母が脳梗塞を患って倒れてしまったんです。以来、家事をするようになって。
でも当時は高校のダンス部に入っていて、朝から晩まで踊っていたいし、朝練も出たい。そこから、いかに時間を短縮して効率よく、安全な家事をするかを日々考えるようになったんです」
現在に繋がる家事グッズのアイデアを最初に生み出したのも当時、祖母をお風呂に入れる時のことだった。
「低いお風呂の椅子に祖母を抱きかかえて座らせるのが大変で、パイプ椅子を用意しました。でもパイプが滑るので水やり用のホースを切ってパイプ部分にはめたんです。するとストッパーになり滑らなくなって。そうやって実践してきたことが今も役立っているんだろうと思います」
今回紹介してくれたアイデアはすべて髙橋さんの考案。身近なものを上手に活用する髙橋さんならではの工夫と技が満載だ。