くらし

防災リュック、点検してますか?【編集部こぼれ話】

3月10日発売の『クロワッサン』1041号「すっきり暮らす人たちの片づけアイデア。」特集号の第2特集「地震・台風・水害に備える防災片づけ決定版。」のこぼれ話をお届けします。

第2特集は、頻発する自然災害に備える『防災片づけ』。
いざという時、家の中での事故やケガを最小限に防ぐには日頃の片づけが何より大切です。

今回は防災士で整理収納アドバイザーの熊田明美さんにご指導いただきました。

取材に協力してくれたUさん邸は、地震で倒れそうな大型家具はほとんどなく、物自体が少なめのスッキリと片づいた家。一見なんの問題もなさそうなのに、熊田さんによると防災上はまだまだ危険がいっぱい! そのひとつが「備蓄品が一切ない」ことでした。 

家族の命をつなぐ水、食料はもちろん、今はコロナ感染から身を守るための衛生用品も必要不可欠。備蓄品も日々アップデートが必要なのでした。

そこでにわかに心配になったのが、わが家の現状。
水はミネラルウォーターを多めに購入してはいるものの、それ以外は全くゼロ。防災リュックも東日本大震災の後、慌てて購入し、手に入れたことで安心して放置していました。これではいかんと、まずは防災リュックの中身を点検してみることに……。

するとまあ、残念な結果が続々。そもそもリュックのチャックが開けにくい。もう何年も開けたこともなければ、メンテナンスもしていないのですから当然ですが、うっかり力まかせに引っ張ると、もはや二度と開かなくなりそう。

乾電池は白い粉を吹き、乾パン、使い捨てカイロは期限切れ、ペットボトルの水も今年の4月が賞味期限でした……。
何が入っているかも把握していなかった自分にあきれ返ります。

購入以来、初めて見る全貌。自分で足したものもいくつか。
賞味期限ギリギリでした。ローリングストック、大切です。
中身を改めて見渡してみると、ちょっと古びているせいか大変頼りなく……。
 
乾パンよりおいしい防災食が今はいっぱいありますし、三角巾より手ぬぐいが入っていたほうが汎用性がありそうです。「ガーゼマスク3枚入り」って怒られますよ、もはや。
やはり10年もの間に、防災備蓄品の常識やトレンドも塗り替えられているのですね。
 
熊田さんによれば、防災リュックの中身も備蓄品も基本のリストを参考にしながら、自分や家族のニーズに合わせてカスタマイズしなければいけない、とのこと。「確かに!」と強く膝を打ちました。

皆さんも最新号のクロワッサンを参考に、ぜひ備蓄品の総点検をしてみてくださいね。

(編集T)

3月10日発売の『クロワッサン』最新号は「すっきり暮らす人たちの片づけアイデア。」

ステイホームが日常になった今、家を居心地よく整えることは、家族はもちろん自分の心とからだを守るためにも最優先事項です。 ごちゃごちゃとモノに溢れた家は、精神衛生上も防災上も大問題。快適で暮らしやすい空間は「片づけ」で実現しましょう。 整理収納のプロによる手ほどきと、暮らし巧者の実例から気持ちよく暮らせる住まいの理想形を探ります。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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